• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

特別養護老人ホームにおける看護職を対象とした「死の看取り」の教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24593486
研究機関山形県立保健医療大学

研究代表者

橋本 美香  山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (10537856)

研究分担者 小野 幸子  宮城大学, 看護学部, 教授 (70204237)
キーワード高齢者 / 特別養護老人ホーム / 死の看取り / 看護職 / 教育プログラム
研究概要

研究目的は、特別養護老人ホーム(以下、特養)における看護職を対象とした「死の看取り」の教育プログラムを開発することである。
平成24年度は第1段階として、「死の看取り」の推進に困難性を抱えている2つの特養の全職員を質問紙調査を実施し、「死の看取り」の推進を阻害する具体的な要因を抽出した。その後、「死の看取り」を先駆的に実践している看護管理者に対し、これらの阻害要因にどのように対処しているか及び看護職への教育内容を彰からするためにインタビュー調査を実施した。結果、「高齢者の死は日常生活の延長線上にある自然な過程である」「高齢者の尊厳ある生を生ききることを支える」「看護職は医療職としての自覚と看護実践力が必要である」「職員連携による柔軟な体制づくりを行う」「職員は入居者の喜びを家族と共に感じながら成長する」の5つのカテゴリーが抽出された。
平成25年度、第2段階から得られた教育内容を検討して、特養の看護職への「死の看取り」の教員プログラム試案を作成した。教育プログラム試案を使用して、特養への介入研究を実施した。教育プログラム試案の大枠は、知識編としての勉強会の実施、実践編としての「死の看取り」の実践である。介入研究方法は、研究者が看護職をサポートしながら教育プログラム試案を使用したアクションリサーチを用いて実施した。介入研究における教育プログラム試案の評価は、現在、フィールドノートを用いて収集したデータの分析をしている段階である。
また、現在、第3段階の「死の看取り」の教育プログラム試案評価としての遺族調査を実施している。遺族調査の分析に続いて、平成26年度は施設職員への質問紙調査を実施し、介入前後での意識の変化について調査をする予定である。これらの分析をすべて終えた段階で、特養の看護職を対象とした「死の看取り」の教育プログラムを完成させる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度は、特別養護老人ホームにおける看護職を対象とした「死の看取り」の教育プログラム試案を用いた介入研究を実施した。現在、介入研究において収集したデータの分析をしているところである。
また、介入研究によって特養で「死の看取り」を実施して亡くなった方の遺族に対して、インタビュー調査を実施した。遺族調査についてもデータ分析をしているところである。計画通りに進展している。

今後の研究の推進方策

平成26年度は、介入研究及び遺族調査のデータ分析による教育プログラム試案の検証と修正を実施する。
また、今後、介入した特養の職員に対する質問紙調査を実施し、介入前後における職員の意識の変化を比較検討する。
これらをもって、特養の看護職を対象とした「死の看取り」の教育プログラムを完成させる。

次年度の研究費の使用計画

平成26年度は、介入した特養の職員に対する質問紙調査を実施し、介入前後の職員の意識の変化を比較検討する予定である。そのため、調査にかかる費用及びデータ入力のための補助事務員への謝金等が必要である。また、特別養護老人ホームにおける看護職を対象とした「死の看取り」の教育プログラムを開発後、その教育内容を盛り込んだパンフレットを作成し広報することを検討している。
研究成果を関連学会等で発表するための参加費及び旅費等が必要なためである。
介入した施設職員への質問紙調査を実施する。特別養護老人ホームにおける看護職を対象とした「死の看取り」の教育内容を盛り込んだパンフレットの作成をする。
当該研究成果を関連学会で発表する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 看取りの推進に困難性を抱えている特別養護老人ホームにおける看取りの阻害要因~看護職を対象とした看取りの教育プログラム開発の事前調査その1 ~

    • 著者名/発表者名
      橋本美香
    • 学会等名
      日本老年看護学会第18 回学術集会
    • 発表場所
      大阪国際会議場

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi