研究課題/領域番号 |
24593487
|
研究機関 | 北海道科学大学 |
研究代表者 |
原 美弥子 北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (00276172)
|
研究分担者 |
眞鍋 知子 了徳寺大学, 健康科学部, 教授 (40573598)
佐藤 正樹 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 助教 (30570163)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 自律訓練法 / タイプDパーソナリティ / 心臓リハビリテーション / 心理的介入プログラム |
研究実績の概要 |
【目的】在宅心臓病患者が在宅あるいは外来心臓リハビリテーション(以下、心リハ)で利用する心理的プログラムは不足している。そこで、新たな心理学的危険因子として注目されているタイプD(distress)パーソナリティに対する心理的介入プログラムとして自律訓練法を取り入れ、タイプDの改善に有効か検討した。【方法】対象は心リハに6ヵ月間継続参加した心臓病患者16名(男10名、女6名、年齢66.1歳)。自律訓練法は心リハの有酸素運動終了後にアロマ療法を併用して15分間実施した。タイプDパーソナリティの評価は日本版タイプDスケール-14を用いた。タイプD(ネガティブ感情:negative affectivity;NA、社会的抑制:social inhibition;SI)、HADS(抑うつ:depression;D、不安:anxiety;A)、タイプAの各得点を心リハ開始前と6カ月後で比較した。【結果】自律訓練法の参加は6ヵ月間に平均11.6回。タイプDのネガティブ感情(NA)は10.1±4.8から9.1±4.4点に減少し、社会的抑制(SI)は12.1±6.2から10.1±4.6点に減少した。さらに、タイプDの有無別ではタイプDである群は6ヶ月後にネガティブ感情が有意に低下した。HADSの抑うつ(D)は7.1±3.0から5.2±2.2点に有意に減少し、不安(A)は5.9±2.5から2.9±1.5点に減少した。タイプAは9.6±5.0から7.6±4.9点に減少。【結論】心リハにおける自律訓練法にアロマ療法を加えた心理的介入プログラムはタイプDパーソナリティおよび抑うつを改善する可能性がある。
|