研究課題/領域番号 |
24593491
|
研究機関 | 千葉県立保健医療大学 |
研究代表者 |
仲 貴子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (90415498)
|
研究分担者 |
岡 浩一朗 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (00318817)
|
キーワード | 地域在住高齢者 / 足部障害 / Disabling Foot Pain / 足部痛による活動制限・参加制約 / 生活機能 |
研究概要 |
今年度は、第2次調査として、2012年度に実施した第1次調査に協力したうえで追跡調査への協力にも同意した者951名に対し来場型調査への参加を依頼し、うち346名(男性216名、女性130名)を対象に調査を実施した(4会場・全5回)。 調査内容は、足部・下肢障害検査(腰部痛・膝痛・足部痛、Disabling Foot Pain(足部痛による活動制限と参加制約;以下DFP)の有無)、履物調査(履物の種類・サイズ、足のサイズ)、身体機能調査(移動機能、バランス機能、膝伸展筋力・足趾筋力、関節可動域、血行動態検査、感覚検査)、質問紙調査(人口統計学的情報、既往症・合併症、健康関連QOL、認知機能、身体活動量、足部自覚症状)であった。 現在、これらの収集データの分析を継続中であるが、足部痛ならびにDFPには、下肢筋力、下肢血行動態、および足趾筋力が関連することが明らかになった。加えて、第1次調査と第2次調査の間に新たに足部痛・DFPを発生した者が存在することから、この発生に関する要因の分析を進めている。 次年度以降は、第1次調査・第2次調査の情報を連結し、DFP発生予防の観点から、足部痛・DFPに関連する要因を精査していく計画である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究計画ではコンビニエントサンプルを対象とした小集団調査を予定していたが、分担研究者・研究協力者の協力のもと、地域無作為サンプルによる松戸市高齢者コホートを形成することができ、当初の計画よりも大きいサンプル調査が遂行できた。
|
今後の研究の推進方策 |
平成27年度に第3次調査(郵送調査)および第4次調査(来場調査)を実施し、縦断的分析を遂行することを最終目的に、平成26年度は、松戸高齢者コホートの維持に努める。 具体的には、第1次調査・第2次調査の結果を調査協力者らに還元すること、講演会ならびに足部障害相談会の実施を計画する。
|
次年度の研究費の使用計画 |
3月中旬までに取りまとめた収集データの入力作業を情報処理業者に委託する金額を前倒し請求額に含めていたが、この納品が年度をまたいで4月になったため、昨年度収集データの入力作業費を26年度に支出した形となった。 このデータ入力作業費として使用する。
|