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2013 年度 実施状況報告書

電解微酸性水による拘縮手の手浴が皮膚上有機物に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 24593493
研究機関石川県立看護大学

研究代表者

中田 弘子  石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (70551167)

研究分担者 小林 宏光  石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (20225535)
田村 幸恵  石川県立看護大学, 看護学部, 助教 (20336605)
川島 和代  石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (40157855)
三輪 早苗  石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (40457891)
中嶋 知世  石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (60638732)
キーワード拘縮手 / 微酸性電解水 / 手指洗浄 / ATP法
研究概要

平成25年度は、微酸性電解水を用いた拘縮手の洗浄効果を客観的に明らかにすることを目的として介入型準実験研究を実施した。対象者は療養型医療施設において入浴介助が行われている65歳以上の高齢者17名(24手)であった。拘縮は中手指節関節がAshworth scaleで2以上とした。皮膚汚染度および状態はATP拭き取り検査法と皮膚pH法で評価した。微酸性電解水はPURESTER μCleanで自動生成した。対象者には入浴時に2条件の手指洗浄すなわち通常の水道水と石鹸を用いる洗浄と、通常の入浴時の手指洗浄後に微酸性電解水をかけ流す洗浄を実施した。2条件はランダムな順序で実施し、実施の間隔は1週間とした。入浴時の手指洗浄は同一の研修者が実施し、事前の打ち合わせと練習により同一の方法で実施できるようにした。結果は入浴介助において通常の水道水に石鹸を用いた手指洗浄と洗浄後に微酸性電解水を用いた洗浄では、拘縮手の皮膚pHが酸性化するとともに洗浄2日目まで洗浄効果の持続がみられた。しかし、洗浄直後ではどちらも衛生状態が顕著に改善し、その効果に差はみられなかった。本研究成果を学術学会に投稿するため論文にまとめた。
平成25年度は、上記研究に加えて微酸性電解水を用いた清拭の衛生効果を明らかにすることを目的とした実験研究を実施した。対象者は18-32歳の健常な女性37名であった。対象者には4条件の清拭(水道水、微酸性電解水、泡あり石鹸、泡なし石鹸)を実施した。結果は4条件における清拭後の汚染度の低下には差がみられなかった。しかし、主観的評価では微酸性電解水が潤い感があるとの回答が多くみられた。本研究成果は学術学会に投稿するため論文にまとめた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り、 平成25年度は微酸性電解水を用いた拘縮手の洗浄効果を客観的に明らかにすることを目的として介入型準実験研究を実施した。現在、研究成果を学術雑誌へ投稿するための準備を行っている。また、微酸性電解水を用いた清拭の衛生効果を明らかにすることを目的に実験研究を実施した。現在、本研究成果を看護学会学術集会で発表するための準備を行っている。

今後の研究の推進方策

平成26年度は、研究課題「微酸性電解水を用いた拘縮手の洗浄効果」を学術雑誌に投稿し、公表を目指す。また、研究課題「微酸性電解水を用いた清拭の衛生効果」は9月に開催される第8回看護実践学会学術集会で発表する予定である。

次年度の研究費の使用計画

平成26年度の支出理由は、研究成果発表、備品の定期点検および工事、衛生材料等の購入が必要である。
平成26年度の支出計画は、研究成果発表の旅費(2回分)、英文校閲、投稿料、微酸性電解水生成装置定期点検費、微酸性電解水生成装置の移設工事費、衛生材料等に使用する予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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