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2012 年度 実施状況報告書

生活の場である特別養護老人ホームでの看取りにおける看護・介護連携モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 24593505
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪府立大学

研究代表者

長畑 多代  大阪府立大学, 看護学部, 教授 (60285327)

研究分担者 江口 恭子  大阪府立大学, 看護学部, 助教 (10582299)
山内 加絵  大阪府立大学, 看護学部, 講師 (40363197)
松田 千登勢  大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (70285328)
山地 佳代  大阪府立大学, 看護学部, 助教 (80285345)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード老年看護学
研究概要

施設での看取りに先駆的に取り組み、実績を持つ特別養護老人ホーム(以下、特養)において、看護・介護職がどのように連携しているのか、その実態を詳細に明らかにすることを今年度の目的とした。初めに、施設での看取りに先駆的に取り組んでいる特養に関する情報を収集するため、関連学会(認知症ケア学会、老年看護学会、看護科学学会、在宅ケア学会等)に参加した。さらに、学術雑誌及び専門雑誌等の文献検討から、調査対象となる施設に関する情報収集を行った。また、特養における看取りに関する国内外の実践報告及び総説、解説等の文献検討から、看護職及び介護職の看取りにおける役割と連携について整理した。特に、生活の場である特養ならではの特徴が明確に示されるよう、面接調査のインタビューガイドを作成した。
以上のような準備を経て、看取りについて先駆的に取り組み、かつ実績のある特養3施設において、看護職、介護職それぞれ4名(合計8名)に面接調査を実施した。地域による文化的背景や高齢者ケアシステムの違いなどを考慮し、面接調査の対象となる特養を全国的に探索し、なるべく地域の偏りがないよう選択をした結果、初年度に実施した面接調査の対象施設は、大阪、東京、愛媛の3施設となった。これらの面接調査の結果をもとに、看取りにおける看護職と介護職の連携内容の大枠を明らかにするとともに、生活の場ならではの特徴がより明確になるようインタビューガイドの検討を行い、追加や修正を加えた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

先駆的に看取り取り組んでいる特養に勤務する看護・介護職への面接調査について、平成24年度に10施設程度を対象に行う予定であったが、専門雑誌や学会誌等に掲載されている特養での看取りに関する実践報告や総説の数も少ないうえ、地域の偏りが最小限になるよう対象施設を選択することに時間がかかってしまった。また研究依頼を行い、承諾を得て面接調査を実施するまでのプロセスにも時間がかかりすぎてしまい、平成24年度中には3施設しか実施することができなかった。

今後の研究の推進方策

平成24年度中に予定していた面接調査が終わらなかったが、対象となる特養のピックアップはすでに進んでおり、平成25年度前半に残り5施設程度の面接調査を実施する予定で協力依頼を行っている。また、当初は看護学研究者のみの研究組織であったが、本研究では看護・介護職の連携モデルの構築を目的とし、連携の具体的な内容と方法を明らかにするための面接調査を両職種に対して行うことから、平成25年度より介護福祉系の専門雑誌や学会にも精通した研究者を新たに追加した。これにより、介護福祉学の観点から調査対象施設の選択や分析を加えることで、より円滑な研究の推進を目指す。
また、面接調査終了後は研究者間の討議を踏まえ、看取りに実績を持つ特養での看護・介護職の連携に関する実践的知識からモデル案を作成し、デルファイ調査による内容の検討、修正などを行う

次年度の研究費の使用計画

平成24年度に実施できなかった面接調査について、予定数より少ない施設にしか実施できず、交通費等が使用しきれなかったため、平成25年度の前半までに残りの面接調査を行う。そのため、面接調査にかかる交通費及び逐語録作成の委託費、謝品として使用する予定である。

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公開日: 2014-07-24  

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