研究課題/領域番号 |
24593505
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
長畑 多代 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (60285327)
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研究分担者 |
江口 恭子 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (10582299)
山地 佳代 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (80285345)
松田 千登勢 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (70285328)
山内 加絵 大阪府立大学, 看護学部, 講師 (40363197)
笹谷 真由美 藍野大学, 医療保健学部, 講師 (50435327)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 老年看護学 / 特別養護老人ホーム / 看取りケア / 看護職 / 介護職 / 連携 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、生活の場である特別養護老人ホーム(以下、特養とする)において、人生の終末期にある高齢者一人一人の個別性を重視した看取りを支援するための看護・介護連携モデルを構築することである。 平成26年度は、特養での見取りにおける看護・介護職間の連携を評価するためのツールとして、「特別養護老人ホームにおける看護・介護職の連携指標」を開発した。前年度に実施した看護・介護職への面接調査をもとに連携指標原案を作成し、全国の特養から無作為抽出した看護職119名、介護職198名を対象とした郵送による無記名自記式質問紙調査により、連携指標原案の各項目の内容妥当性指数(CVI)を計算し、追加項目等に関する自由記述内容を質的に分析した。連携指標(看護職用)は、【双方の専門性を生かした連携】【介護職のスキル向上に向けた支援】【連携を円滑にするための基盤づくり】で構成され、原案74項目中57項目の内容妥当性が確認され、追加項目として<デスカンファレンスを行い振り返る><死後の処置を一緒に行い、できる場合は介護職主体でやってもらう>などが挙げられた。連携指標(介護職用)は、【実践の中の連携】【看取りのスキル向上のための連携】【連携を円滑にするための基盤づくり】で構成され、原案59項目中38項目の内容妥当性が確認されたが、21項目については特養のケアとして汎用性の低いものや表現がわかりにくいとして、項目の修正が必要であった。 いずれの連携指標も、各施設の状況やシステムに左右される内容や方法に限定せず、意図や目的に沿った普遍的な表現へと修正する必要があると考えられた。また両職種の専門性を踏まえたうえで、具体的な実践内容が示されるよう、項目をさらに精錬する必要があると考えられた。
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