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2014 年度 実施状況報告書

リワーク(復職)につなげるうつ病者とうつ病者家族の支援プログラムの構築と評価

研究課題

研究課題/領域番号 24593506
研究機関大阪府立大学

研究代表者

木村 洋子  大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (40280078)

研究分担者 長谷川 雅美  金沢医科大学, 看護学部, 教授 (50293808)
田嶋 長子  大阪府立大学, 看護学部, 教授 (60150992)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2017-03-31
キーワードうつ病 / 家族による支援 / リワーク(復職)
研究実績の概要

今年度の目的は支援プログラムの試行および修正であったが,研究代表者の所属移動等により支援プログラム参加者に対して継続的な支援を保証できないことから止む無く試行しなかった.
実践的な試行および評価ができなかったため,精神疾患を持つ本人や家族を対象としたプログラムや先行研究を参考に,うつ病者家族の「ゲートキーパー機能を高める」ための方略や休職うつ病者の職場復帰準備性を高めるための短期的・スモールステップな課題の明確化と対処方略の決定の仕方等について検討を行った.
1.うつ病者家族の「ゲートキーパー機能を高める」ための方略について,本研究では<うつ病の状態・変化に気づく><見守る><アドバイス>の3つの目的を包含する.いずれも日常生活場面や相互作用場面を再現して,うつ病者家族の”客観的に振り返る”能力や”気づきを高める”ことをより<うつ病の状態・変化に気づく>や<見守る><アドバイス>に繋がるものと考えている."客観的に振り返る”や”気づきを高める”は依存症家族を対象とCRAFT(Community Reinforcement and Family Training)でも重要視されている.CRAFTでは「飲酒行動マップ作り」を活用し,行動をコントロールするための材料としている.本研究では予めプロセスレコードの活用を予定していたが「気づき」を高めることができるプロセスレコードを記録用紙として活用することとする.
2.休職うつ病者の職場復帰準備性を高めるための短期的・スモールステップな課題の明確化と対処方略の決定の仕方について,特に日常生活行動から見える課題を明確にすること,課題への対処方法を考える.支援者としてのうつ病者家族は休職うつ病者に対してポジティブなフィードバックを行う.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

今年度は研究代表者の所属移動等により,本支援プログラムの試行および評価が実施できなかったため.

今後の研究の推進方策

次年度4月末以降に,同志社女子大学研究倫理審査を受け,承認を得る.承認を得たのち,参加者を募り,本支援プログラムを実施していく予定である.
本支援プログラムはうつ病者家族のうつ病に対する受け入れ体制を整えること,さらにうつ病者家族のうつ病者本人の変化に対する気づきや見守り等のゲートキーパー機能を高めることにより,うつ病者家族が休職うつ病者を支援し復職につなげることを目的としている.本支援プログラムは休職うつ病者とうつ病者家族の支援でおよそ4ヶ月半という期間を要し,休職うつ病者が復職したのち6ヶ月までを調査期間として設けている.
しかし,現在,本研究は予定より大幅に遅れている.計画では1クール1グループでの実施を予定していたが,大幅な遅れを改善するために,1クール複数グループでの実施を予定している.但し,本支援プログラムのグループ構成はクローズドグループとしているため,実施曜日および実施時間帯を複数設定し実施に努める.

次年度使用額が生じた理由

今年度,研究代表者の所属移動等があり支援プログラム参加者に対して継続的な支援を保証できないことから止む無く試行しなかったため.

次年度使用額の使用計画

現在,本研究は予定より大幅に遅れている.当初計画では1クール1グループでの実施を予定していたが,大幅な遅れを改善するために,1クール複数グループでの実施を予定している.

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公開日: 2016-05-27  

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