研究課題/領域番号 |
24593506
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
木村 洋子 同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (40280078)
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研究分担者 |
長谷川 雅美 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (50293808)
田嶋 長子 大阪府立大学, 看護学研究科, 教授 (60150992) [辞退]
川村 晃右 同志社女子大学, 看護学部, 助教 (20708961)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | うつ病性障害 / 家族 / リワーク(復職) / 心理教育 / プロセスレコード |
研究実績の概要 |
独立行政法人労働施策・研修機構(2012)はメンタルヘルス不調で休職・退職した社員が「いる」と回答した企業は6割弱で,以前に比べてその人数が「増えた」と回答した企業数は「減った」と回答した企業数を上回ると報告している.労働者のメンタルヘルスを考える上で,うつ病を休職期間中から支援するプログラムが求められる. 本プログラムはうつ病休職者とその家族を対象とし,家族のゲートキーパー機能(うつ病の状態・変化に気づく,見守り,アドバイス)を強化し,家族の支える力を養うことと,うつ病休職者の生活リズム・行動の改善・拡大をはかり,復職準備性を養うことを目的としている.今年度は2組の対象者に本プログラムを実施した(うち,1組は家族のみの参加となり,家族を対象としたプログラムは実施したが,評価の対象から除外した).実施期間は20XX年X月から同年X+6月.評価方法と評価時期:支える家族にはGHQ28,Family Assessment Device(以下,FADと示す),家族が日常生活上経験する困難な出来事についての質問紙を,うつ病休職者にはGHQ28, FAD, 復職準備性チェックシートを第1回目,第3回め,終了時の計3回実施した.なお,支える家族には関わり場面を中心としてプロセスレコードの記載を,うつ病休職者には活動・気分モニタリング表への記載を求めた.うつ病休職者であるA氏は当初,平均的な活動時間は11時間,良い気分で活動できている時間は8.6時間であった.良い気分で行動できていること等をフィードバックし,できる活動について話しあった.第3回目では平均活動時間13.3時間と拡大し,終了時にはアルバイトができるようになった.復職準備性チェックシートでは「復職準備期1」が,「復職準備期2」となり,「復職準備期3」と改善が認められた.
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