精神障害者の自尊心の回復を目的として設計した自尊心回復グループ認知行動看護療法プログラムの有効性を検証するために、プログラムを実施しない対照群と比較し、自尊心、気分、認知の偏り、心の健康度と疲労度、精神症状をアウトカム指標とした非無作為化比較試験を行った。41名を介入群、21名を対照群に振り分け、12回で構成するプログラムを行った。アウトカム指標は、ベースライン期として介入前、介入期として介入直後、フォローアップ期として介入後3カ月と介入後12カ月に測定した。結果、自尊心、緊張-不安、抑うつ-落ち込み、疲労、混乱、認知の偏り、自信、精神的なコントロール感、精神症状の改善効果の持続が確認できた。
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