本研究の目的は、日本での活動が開始された介護老人保健施設の診療看護師*の1)看護介入を可視化する、2)看護介入の成果を検討し、主体的看護介入モデルの構築につなぐことである。診療看護師とは大学院NP教育を受け、臨床推論能力と特定行為の技術力をもつ看護師である。結果、モデルには「生活に密着した日常的な病態管理」、「異常症状の病態鑑別のための介入」、「入所者の家族への説明介入」の3つが補強されることが示唆された。スタッフが認識する介入成果は、異常時の対応であった。今後も介入ケースを蓄積し、成果と共に検討することで主体的看護介入モデルを構築していく必要がある。
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