研究課題/領域番号 |
24593529
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 聖路加看護大学 |
研究代表者 |
小野 若菜子 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (50550737)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | グリーフケア |
研究概要 |
本研究の目的は、訪問看護師を対象としたグリーフケア教育プログラムを開発し、実施、評価を行うことである。平成24年度は、その準備として文献検討を実施し、結果をまとめ、平成24年11月23日、日本臨床死生学会第18回大会で発表した。 1. 文献検討 グリーフケアや緩和ケアの内容や評価指標に関する文献、また、プログラム開発に関する文献を収集し、グリーフケア教育プログラム開発に向けて、今後の課題を検討した。 2. 日本臨床死生学会における成果発表 「緩和ケアの現任教育の内容と評価指標に関する文献レビュー」というタイトルでポスター発表を行った。文献データベース(MEDLINE,CINAHL,医学中央雑誌)を用いて文献検索を行い、2007~2012年に公表された、看護師を対象とし、緩和ケアの現任教育を実施、評価している研究文献を収集した(日本語2文献、英語7文献)。その結果、プログラムの評価内容は、【教育プログラム運営の評価】【教育プログラム直後の効果】【その後、職場に戻った後の効果】の3つに分けられた。これらの結果から、緩和ケア教育プログラムは、包括的な内容が多く、その知識や技術の普及という目的が主であることがわかった。そのため、内容が広範囲となり、働きながらプログラムに出席するには、多くの時間と労力を費やす。その点をふまえ、今後、効果や効率も考え、プログラムを構築することが課題である。平成25年度は、文献検討の結果を組み込んで、訪問看護師を対象としたグリーフケア教育プログラムを実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
文献検討をすすめ、グリーフケアの教育プログラムの準備をすすめており、平成25年度には、教育プログラムを実施する予定である。文献検討に時間がかかり、交付申請書の研究計画からやや遅れているが、今年度、研究計画書を所属大学研究倫理委員会に提出し、研究参加者の募集を行い、プログラム実施の準備をすすめる予定である。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は、訪問看護師を対象としたグリーフケア教育プログラムを実施し、作成した質問紙により評価を行う。評価時期は、プログラムの前後、3ヶ月後、評価指標は、アウトカム評価(訪問看護師が行うグリーフケアの知識の獲得および実施、グリーフケアの知識の普及・啓発活動、看護師相互のサポート関係の構築)、プロセス評価(プログラムの実施内容、方法)とする。
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次年度の研究費の使用計画 |
今年度の支出費目は、研究活動遂行のための物品費や謝金(研究参加者への謝礼、プログラム実施のファシリテータ謝礼)、新しい知見収集を目的とした学会参加のための旅費等を予定している。さらに、研究活動を推進するため、アルバイトの導入も予定している。 次年度の繰り越し分の2,295円については、文具の購入に充てる予定である。
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