訪問看護師が行うグリーフケアは、患者の死別前後を通して、看護師が継続的な関わりを通して家族を支援することができるが、方法の不明瞭さが課題となっていた。そこで本研究は、訪問看護師を対象としたグリーフケア教育プログラムを開発し、評価を行うことを目的とした。教育プログラムの内容は、講義、事例検討等であった。評価は、教育プログラム前後に無記名自記式質問紙により実施した。その結果、研究参加者は、グリーフケアの理解が深まり、さらに、グリーフケアの提供の際、社会資源を活用する意識の高まりが見られた。本研究結果から、グリーフケア教育プログラムは、看護師現任教育の一つの方法として有効であると考えられた。
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