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2012 年度 実施状況報告書

認知症高齢者グループホームの終末期ケアにおける看護連携システムの有効性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 24593547
研究種目

基盤研究(C)

研究機関宮城大学

研究代表者

平木 尚美  宮城大学, 看護学部, 准教授 (10425093)

研究分担者 百瀬 由美子  愛知県立大学, 看護学部, 教授 (20262735)
天木 伸子  愛知県立大学, 看護学部, 助教 (40582581)
青木 菜穂子  兵庫医療大学, 看護学部, 准教授 (50510997)
小野 幸子  宮城大学, 看護学部, 教授 (70204237)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード認知症高齢者グループホーム / 終末期ケア / 看護連携 / システム開発 / 妥当性
研究概要

平成24年度は研究代表者の異動に伴い,東北地方での看護連携システムの試行も対象地域とした。東北地方のフィールド開拓および情報収集のため,終末期ケアの実践経験のある グループホームの管理者に対して「終末期ケアにおける看護職との連携」について聞き取り調査を実施したが,東北地方は関西地方と比較すると,在宅診療医を中心とした医療との連携システムがすでに構築されていることが明らかになった。
地域もあり,全国版の看護連携システムの研修プログラム内容妥当性を確認するため,終末期ケア体制や実施状況の実態について兵庫県・愛知県・宮城県の地域格差を調査した。
その結果,181件,20.6%(A県42件16.0%,B県71件17.1%,C県68件33.5%)の回答が得られ,ケア提供体制は①看護職の配置有41件(33.6%),②医療連携加算124件(70.9%),看取り介護加算65件( 41.4%)が算定,③看取り経験有86件(38.2%),④訪問看護利用有64件(40.5%)で,①~④のいずれも3県に有意な差はなく同様の体制であった.看護活動は「褥創の処置」「点滴の施行」「痰の吸引」が上位を占め,A県が他の2県より高い傾向で,C県は他の2県とは異なり「介護職に身体の変化を伝える」「家族の理解を深めるために医師から説明を補足」が上位を占める傾向であった.「死に対する認識」については,現在も分析の途中である。
また,豪州(メルボルン)のモデル的なナーシングホーム,高齢者ケア施設,およびメルボルンADI協会,La・Trobe大学の Fetherstonhaugh氏ら研究者にヒアリングを行い,認知症ケアシステムについて情報収集を行った。その結果,メルボルンの認知症ケアシステムは政府からの援助やNPの教育的な役割の確立がなされていることなど,わが国の看護連携システム構築において参考になる情報が得られた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

前年度は,研究代表者の異動に伴い,宮城県中のグループホームのフィールド開拓および実態調査を実施したため,計画よりやや遅れており,国内のモデル施設のリクルートおよび ヒアリングが未実施である。
今年度は,分担者を1名増員して,データ分析および作業の効率化を図り,計画修正を行いながら教材であるDVDの作成を実施する。

今後の研究の推進方策

平成25年度は,国内のモデル施設に対してヒアリングを行い,その結果を参考にしながら,看護連携システムの妥当性を確認する。
また,研修時に使用するDVDの作成および研修会による看護連携システムの介入を大阪府・兵庫県・愛知県・宮城県の4か所で実施する。
平成26年度は,前年度に得られたデータを分析し,看護連携システムを修正する。また,有識者らにより,修正した看護連携プログラム(案)を洗練し,強化する。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度は,国内のモデル施設のヒアリング時の旅費および会議費,DVD作成代金,データ入力補助者の謝金に使用する。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (9件)

  • [学会発表] 認知症高齢者グループホームの終末期ケアにおける介護職と 看護職の連携に関する課題-関西・中部・東北地方各1県の管理者への質問紙調査の因子分析結果から-2013

    • 著者名/発表者名
      平木尚美 , 小野幸子, 百瀬由美子 , 天木伸子 ,青木菜穂子
    • 学会等名
      日本老年看護学会第18回学術集会
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 年月日
      20130604-20130605
  • [学会発表] 認知症高齢者グループホームにおける終末期ケアのケア提供体制と看護活動の実態-関西・中部・東北地方各1県の管理者への質問紙調査から-2013

    • 著者名/発表者名
      第14回日本認知症ケア学会
    • 学会等名
      平木尚美 , 小野幸子 , 百瀬由美子 , 天木伸子,青木菜穂子 ,蓬田隆子
    • 発表場所
      福岡市国際会議場
    • 年月日
      20130601-20130602
  • [学会発表] Thoughts of General Practitioners and Their Expectations to Nurses in End-of-life Care at Group Home for Older People with Dementia2013

    • 著者名/発表者名
      Naomi,H;Yumiko,M.
    • 学会等名
      28th international conference Alzheimer’s Disease International
    • 発表場所
      台北コンベンションセンター
    • 年月日
      20130418-20130421
  • [学会発表] グループホームに入居している認知症高齢者の終末期ケアにおける訪問看護師との連携の実態と課題2012

    • 著者名/発表者名
      平木尚美
    • 学会等名
      千葉看護学会第18回学術集会
    • 発表場所
      千葉大学けやき会館
    • 年月日
      20120915-20120915
  • [学会発表] グループホームの終末期ケアにおける看護連携に関する研究2012

    • 著者名/発表者名
      平木尚美,百瀬由美子
    • 学会等名
      日本老年看護学会第17回学術集会
    • 発表場所
      金沢歌劇座,金沢21世紀美術館
    • 年月日
      20120714-20120715
  • [学会発表] Effectiveness of Workshop for Group Home Care Providers in End-of-life Care for Older People with Dementia.2012

    • 著者名/発表者名
      Naomi,H;Yumiko,M.
    • 学会等名
      The 9th International Conference with the Global Network of WHO
    • 発表場所
      Kobe Portopia Hotel,Japan
    • 年月日
      20120630-20120701
  • [学会発表] グループホーム職員の看取りに対する認識の変化2012

    • 著者名/発表者名
      平木尚美,百瀬由美子
    • 学会等名
      第13回日本認知症ケア学会
    • 発表場所
      浜松市(アクトシティ浜松)
    • 年月日
      20120519-20120520
  • [学会発表] グループホームの看取りにおける医療との連携 -事例検討からの考察-2012

    • 著者名/発表者名
      神田純,平木尚美,小山正則
    • 学会等名
      第13回日本認知症ケア学会
    • 発表場所
      浜松市(アクトシティ浜松)
    • 年月日
      20120519-20120520
  • [学会発表] グループホームでの看取りを終えて介護職員が学んだこと2012

    • 著者名/発表者名
      市政貴恵,平木尚美,伊藤祥
    • 学会等名
      第13回日本認知症ケア学会
    • 発表場所
      浜松市(アクトシティ浜松)
    • 年月日
      20120519-20120520

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公開日: 2014-07-24  

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