研究課題/領域番号 |
24593547
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
山崎 尚美(平木尚美) 畿央大学, 健康科学部, 教授 (10425093)
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研究分担者 |
百瀬 由美子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (20262735)
天木 伸子 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (40582581)
青木 菜穂子 関西国際大学, 保健医療学部, 准教授 (50510997)
小野 幸子 宮城大学, 看護学部, 教授 (70204237)
堀口 和子 兵庫医療大学, 看護学部, 准教授 (30379953)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 認知症高齢者 / グループホーム / 終末期ケア / 看護連携システム / 教育プログラム |
研究実績の概要 |
平成26年度は、奈良県下において集合的研修会を1回実施(2015年2月21日実施)した。奈良県、宮城県および愛知県のデータ分析を継続するとともに看護連携システムの有効性を実証的に検証した。 1. 集合的研修会参加者の終末期ケアに関する知識の習得状況、死生観の変化について量的に分析するとともに、モデル施設(愛知県3施設、宮城県4施設、大阪府1施設)についての半構成的面接で得られたデータの分析を行った。その結果に基づき集合的研修会で使用するテキスト内容を修正し、修正内容を教育用教材(小冊子)に反映した。 分析結果としては、集合的研修会での知識の習得については、愛知県、宮城県、奈良県ともに3か月後まで終末期ケアに関する知識習得はできており、研修内容の妥当性は確認された。死生観尺度(平井,2000)については、受講者数が少なく、量的分析に耐えうるデータの収集ができなかったため一般記述統計のみ実施した。質的分析としては、モデル的に終末期ケアを実践しているGHでA県 4か所,B県 3か所,C県 1か所,合計8か所の管理者15人に半構成的面接を実施した結果を要旨分析した。GHの終末期の医療連携体制の特徴には①介護職と医師との連携強化型②訪問看護を含んだ看護職との連携体制型③看護師が管理者として調整する医療連携型があり、ぞれぞれの特徴を活かしたケア提供の必要性が示唆された。 2. 研究成果は、日本老年看護学会および日本認知症ケア学会関西大会、日本老年精神医学会雑誌、愛知県立大学紀要において公表した。 3.以上から、看護連携システムの有効性については介護職を対象とした研修プログラムはおおむね実用可能であることが明らかになり、今後の課題として看護職を対象とした看護連携システムを強化するための教育プログラムの開発を行うことを確認した。
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