本研究の目的は、構築した回復期脳血管障害患者と配偶者の対する退院支援プログラムの臨床での活用性と有効性を明らかにすることである。プログラムは、患者と配偶者を対象に「情緒の安定化」と「療養生活における目標の共有化」を図る内容である。発症後1~2か月の対象者に、計3回の面談を看護師が実施し、彼等の療養生活の確立を支援する。 対照群(通常の看護ケアのみ)8例と介入群(通常看護ケア+プログラム)8例から得た家族機能や自尊感情のデータを分析した結果、介入群の方が家族機能の回復・維持が図られており、患者と配偶者それぞれの自尊感情も維持・向上していた。今後さらに事例を重ね、有効性を検証する。
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