研究課題
基盤研究(C)
様々な基礎疾患を有する小児から得られた乳歯を試料として、エナメル質内の微量電素の種類と濃度、分布様式についてPXE法を用いて分析した。主たる構成元素のカルシウムとリンの他に亜鉛、銅、ストロンチウムなどが一定の濃度で検出された。新産線を境界として出生前後の各元素濃度を比較したところ、亜鉛では出生前後で変化のないものがある一方で、出生後では出生前より高濃度を示すものが多くみられ、元素の種類、試料ごとに異なる変動を示した。乳歯の元素分布状態が小児の出生前後の健康状態を反映している可能性が示唆された。
社会系歯学(障害者歯科学)