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2013 年度 実施状況報告書

子供の創造的音楽活動を支援する情報環境の実現と身体的インタラクションの有効性検証

研究課題

研究課題/領域番号 24600003
研究機関香川大学

研究代表者

市野 順子  香川大学, 工学部, 准教授 (50452040)

キーワード国際情報交換 / ユーザーインターフェース / 身体的インタラクション / 子ども / 創造性 / 音楽インターフェース
研究概要

2年目である今年度は,本研究の「子どもの身体性を活かしたインタラクションシステムは創造的思考を促進する」という仮説を検証するために,初年度に開発したシステムと,マウスとキーボードをベースとした従来ツール(<Hyperscore>)との比較検証実験を行った.
◆実験設計:◇一般募集する小学生約20名を被験者とした.被験者の半分は本システム,残りの半分は<Hyperscore>を使用して編曲や作曲等を行ってもらった.◇各被験者は1週間程度の期間を置いて2回の実験を行った.1回目の実験では,①提示曲をアレンジする,②曲の途中が空白の提示曲に対して空白部分を自由に埋めて曲を完成させる,を行った.2回目の実験では,③ベース部しかない提示曲に対してメロディを足して提示曲を完成させる.④自由に曲を完成させる,を行った.◇本システムのユーザは,大型ディスプレイに向かい筆およびパレットを使用してタスクを遂行した.<Hyperscore>のユーザは,小型ディスプレイに向かいマウスを使用してタスクを遂行した.
◆仮説検証のための主な評価項目:仮説検証のための評価指標としては,①客観・定量的データ:修正(一度描画した線を再考し修正する)量,各修正タイプ(大きな修正なのか,微修正なのか等)の頻度,音楽の再生に費やした時間等,②客観・定性的データ:音楽の専門家から見た曲の評価,子どもの表情の遷移,半構造化インタビュー等,③主観・定量的データ:リッカート尺度を使ったアンケート、などを用いた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

前年度の終盤から,本年度に実施予定であった比較検証実験の実施を開始し,実験は予定通り実施できた.

今後の研究の推進方策

今後の推進方策は,以下の通りである.
◆次年度の研究実施計画:
当初予定通り,提案する情報環境を広く一般に利用可能とする「基本ソフトウェア」を整備する.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ペン型デバイス拡張によるGUI非依存の描画支援システムの提案2013

    • 著者名/発表者名
      羽木貴昭, 田野俊一, 橋山智訓, 市野順子, 岩田満, 高野健太郎
    • 学会等名
      ヒューマンインタフェースシンポジウム2013, pp.883-886
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20130910-20130913
  • [学会発表] 視覚情報の拡張による新しい手指感覚の提示方法の提案2013

    • 著者名/発表者名
      掛井祐伸, 田野俊一, 橋山智訓, 市野順子, 岩田満
    • 学会等名
      第29回ファジィシステムシンポジウム講演論文集, pp.215-220
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20130909-20130911
  • [学会発表] ユーザースタディ:身体的インタラクションと創造的音楽表現

    • 著者名/発表者名
      市野順子, Aura Pon, Ehud Sharlin, David Eagle, Sheelagh Carpendale
    • 学会等名
      情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会, Vol.2013-HCI-153, No.7, pp.1-8
    • 発表場所
      東京

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公開日: 2015-05-28  

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