研究課題
【目的】平成27年度は研究期間を1年間延長して、小・中学生における情報機器利用とArginine/ADMA比との関連を検討する。【方法】平成24年度の小学4年生・中学1年生における情報機器利用時間と Arginine(μmol/l) / ADMA(μmol/l)比の疫学資料を収集した。自己記入式質問票より、性、学年、就寝時刻、携帯電話使用時間の情報を収集した。Arginine/ADMA比は質問票調査と同時期、午前8時の空腹時に測定した。Arginine/ADMA比と情報機器利用時間との関連は、平均値の差の検定、性・学年を調整した重回帰分析(P for trend)で検討した。【結果】306名(小学4年生148名、中学1年生158名)(男159名、女147名)の疫学資料を収集した。平均Arginine/ADMA比(SD)は147.5(38.8)であった。性別には、男のArginine/ADMA比(SD)は148.3(36.8)、女は146.6(41.0)で著しい違いは認められなかった。年齢別には、小学4年生のArginine/ADMA比(SD)は131.0(29.0)、中学1年生は162.9(40.0)で中学1年生の方が小学4年生よりも有意に高かった(P<0.01, P for trend<0.01)。就寝時刻が午後11時以降の者は、就寝時刻が午後11時以前の者のArginine/ADMA比に比べ有意に高かった(P<0.01)。携帯電話の使用時間が30分以上の者のArginine/ADMA比は、30分未満の者に比べ有意に高かった(P<0.01, P for trend<0.01)。【結論】小・中学生において携帯電話の使用時間が長くなるに従って、Arginine/ADMA比が高くなる傾向が認められた。
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