「北海道における二世代への調査を通じた自然体験活動の波及効果の検証」 こどもの自然体験活動参加がこども自身の心身成長の促進のみならず、親世代のレクリエーション活動の充実や地域での人的交流促進に寄与しているのではないかという研究仮説のもと、北海道を対象として二世代(子世代とその親世代)への調査を行い、こどもの自然体験活動の親世代への波及効果について検証することを目的に調査・研究を行った。2年目にあたる平成25年度は、前年度に調査した児童を対象とする自然体験活動を行っている団体(手稲アウトドア・クラブ、札幌市)の活動に同行し、観察調査を通じて把握した活動実態ならびに保護者を対象としたアンケート調査により、活動参加をきっかけとしたこどもの成長や変化、また家庭全体のレクリエーション活動への影響などについて集計・分析を行った。3年目に当たる平成26年度は北海道内の児童を対象とした自然体験活動を展開しているNPO法人モモンガくらぶ(登別市)を対象として、主たる活動の場となるふぉれすと鉱山(登別市)の現地調査、団体職員に対する聞き取り調査により活動場所や活動内容の実態を把握した上で、保護者を対象とするアンケート調査を実施し、こどもが自然体験活動に参加することをきっかけとした親世代の意識変化や、レクリエーション活動の変化など家庭内での生活行動の変化について調査・分析を行った。これらの成果をまとめて研究の総括を行うとともに、英文ジャーナルへの投稿論文作成を行っている。
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