研究課題/領域番号 |
24600020
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研究機関 | 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
池田 明子 (中神 明子) 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 微細構造研究部, 研究生 (30511232)
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キーワード | マーモセット / 初期発達 / 音声 / 養育 / 役割分担 |
研究概要 |
子どもの成長・発達にも父親による育児の重要性が指摘されており、少子化対策の点からも父親の育児参加が課題の一つとされている 。人と近縁な霊長類であるコモン・マーモセットは家族を形成し、父親が育児をする特徴を持つ。マーモセットでは父性は脳の構造変 化をもたらすことが示唆されているが、この父性に関係しているバソプレッシンやオキシトシンホルモンレベルと父親の養育行動との 間に関連があるのかを明らかにし、父親の養育行動の心理学的側面と生物学的基盤にせまることを目的とする。それと共に、父親の養 育行動の違いが子の心理行動学的及び社会性の発達に影響を及ぼすのかを検討する。 25年度も引き続き、ペアリングにて妊娠が成立できたマーモセットのオスの採血を行い、検体採取をした。25年度は対象となるペアの妊娠が少なかった。検体はまとめて分析するために冷凍保存中である。また産まれた子どもの行動を検討するために、発達検査と子の音声発達に加えて、学習実験を実施した。データは縦断的データであり、継続してデータ収集し順次解析している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
25年度は対象個体の妊娠成立が少なく、必要なサンプル数にはまだ達していない。
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今後の研究の推進方策 |
必要な頭数になるように繁殖を進めると共に、子どもの社会認知発達を見るための実験を進めていく。社会性の試験として、新奇出会わせ試験と3チャンバー試験を実施し、認知機能をみるために弁別学習実験を実施する。
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次年度の研究費の使用計画 |
被験体からの血液サンプルは全て収集してから分析にかけるために、必要な試薬及び解析機器に必要な金額を次年度に繰り越した。 謝金:600,000(データ解析、実験助手) 旅費・学会参加費:300,000 物品費:400,000(解析用コンピュータ、EIA Kit、画像解析ソフト、消耗品)
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