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2013 年度 実施状況報告書

カロリー制限が子ども期放射線被ばく誘発肝がんの発生を低減する

研究課題

研究課題/領域番号 24600030
研究機関独立行政法人放射線医学総合研究所

研究代表者

尚 奕  独立行政法人放射線医学総合研究所, 福島復興支援本部, 博士研究員 (50533189)

キーワードカロリー制限
研究概要

H25年度は年度計画に従って、以下の実験を行った。
1. B6C3F1マウスを用いた発がん実験:肝がんサンプルからDNAを抽出し、アレイ CGHを用いて、カロリー制限の有無による肝がんのゲノムコピー数変化の違いを比較して、肝がん特徴的なゲノムコピー数変化パターンを見つけた。
2. アレイCGHに合わせて、肝がんサンプルのLOH解析も行って、高頻度にLOHが起こったゲノム領域を見つけた。
3. 肝がんサンプルからRNAを抽出し、遺伝子発現アレイを用いて、カロリー制限による遺伝子発現変化の違いを網羅的に解析して、カロリー制限の有無によって、肝がんサンプルの遺伝子発現パターンが異なることを見つけた。
4. B6C3F1マウスを用いた発がん実験の結果を論文にまとめて、投稿して、受理された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね年度計画に従って、実験を行った。
発生した肝がんサンプルを用いて、ゲノムコピー数変化、LOH解析及び遺伝子発現アレイ解析を行った。アレイCGHのコストが高いため、解析数が限られていて、統計的有意差を出す為に追加実験が必要となる。予定していた学会をキャンセルして、旅費支出を減らして、来年度追加実験に経費を工夫した。

今後の研究の推進方策

今後は詳細に実験データを集計、解析し、カロリー制限の特徴的ゲノムコピー数変化や遺伝子発現変化に注目し、発がん抑制機序の解明を目指す。

次年度の研究費の使用計画

予定額より安く試薬を購入できた。また、旅費支出をしなかった。投稿論文印刷代が未定のため、支払いが来年度になった。
アレイCGH追加実験のための試薬購入に使用する予定。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Cancer prevention by adult-onset calorie restriction after infant exposure to ionizing radiation in B6C3F1 male mice.2014

    • 著者名/発表者名
      Shang Y1, Kakinuma S, Yamauchi K, Morioka T, Kokubo T, Tani S, Takabatake T, Kataoka Y, Shimada Y.
    • 雑誌名

      International journal of cancer

      巻: 00 ページ: 000~000

    • DOI

      10.1002/ijc.28751

    • 査読あり
  • [雑誌論文] フィトケミカルによるがんの化学予防 ―フィトケミカルの放射線誘発がんに対する予防剤としての期待―2013

    • 著者名/発表者名
      森岡 孝満 , 柿沼 志津子 , 西村 まゆみ , 砂押 正章 , 尚 奕 , 鶴岡 千鶴 , 今岡 達彦 , 山田 裕 , 吉見 直己 , 島田 義也
    • 雑誌名

      放射線生物研究

      巻: 48 ページ: 164~180

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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