強度変調陽子線治療の品質管理のためのフル3次元線量分布測定システムの開発を行った。直径500 μmのシンチレーションファイバー約18000本を積層し、90 mm x 62 mm x 107 mmのブロック形状とした検出器を作成した。照射実験は名古屋陽子線治療センターの陽子線ビームを用いて行った。放射線検出器としての基礎特性を測定した後、検出器を10°ピッチで回転駆動させスポットスキャニング法で形成する照射野を測定した。コンピュータ断層撮影法で用いられるML-EM法による線量分布の再構成プログラムを開発し、1 mmピッチでの線量分布を再構成した。
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