虎の門病院の112例の脳血管内手術において、ガラス線量計を用いて頭部最大入射皮膚線量(Maximum ESD)と水晶体線量を測定した。Maximum ESDの平均値は2115.5±1131.9mGy、水晶体線量の平均は、右側が95.3±44.3mGy、左側が186.3±182.3mGyであった。水晶体被ばくは管球に近い左側に多く、治療が複雑な脳動静脈奇形と硬膜動静脈瘻に多いことが明らかとなった。血管造影装置に取り付ける頭部IVR用患者両眼被曝低減コリメーターのプロトタイプの改良のために、無線通信プログラムとインターフェースプログラムの開発を行い、血管造影装置に換装し動作を確認した。
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