現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は人サイズをターゲットしたシンチレータアレイと単一光子からトリガーが可能なdigital photon counters (PDC)を用いて単層の検出器の試作を行い、性能評価を実施した。検出器はLGSOシンチレータを8x8の4層に組み上げたシンチレータブロックと8x8のPDCアレイを光学接続した。同時計数実験の結果から十分な結晶位置弁別能と192 psという非常に高い時間分解能を得ることができた。この値は従来の光分配方式の4層3次元検出器と比べて70 ps低い値であり、独立読み出し方式の3次元検出器が時間計測に有用であるとことを示した。 また、昨年度考案した体軸視野を拡張可能な多層円筒形PET装置の有用性を示す論文が下記学術論文において掲載された。 E. Yoshida, Y. Hirano, H. Tashima, N. Inadama, F. Nishikido, H. Murayama, H. Ito, T. Yamaya, IEEE Trans Nucl Sci 60 (2013) 3227.
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