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2014 年度 実施状況報告書

演技における発話構造デザインの探索

研究課題

研究課題/領域番号 24603004
研究機関玉川大学

研究代表者

佐藤 由紀  玉川大学, リベラルアーツ学部, 准教授 (90568156)

研究分担者 佐々木 正人  東京大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (10134248)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワードデザイン / 発話構造 / 演技 / ジェスチャー / 生態学的事象 / パフォーマンス / アフォーダンス
研究実績の概要

1.本実験の実施:当初より予定していた一人芝居の創作に関する実験をおこなった。
2名のプロの俳優にその戯曲を基に演技を組み立てるよう依頼した。2名とも1日4時間×10日間の稽古期間を設け、11日目に「本番」という形で観客の前で演技の発表をおこなった。なお、実験5日目、10日目に2~4名の見学者を稽古場に入れた。また、俳優は実験日まで演目名や内容等はいっさい知らされておらず、実験1日目に初めて戯曲を眼にした。 俳優には「稽古日誌」を記録するように依頼し,同時に,稽古場および本番では実験者が「フィールド・ノート」に俳優の動き,発言等を記録した。また,稽古場および本番会場では,4台のカメラ(正面・上手・下手・背面)を設置し,その一部始終を記録した。 実験および本番期間中は1名のアルバイトを雇用し、稽古場および本番会場の記録の補助をおこなった。また、連携研究者の青山慶氏は実験準備および実験の管理、およびデータの整理をおこなった。
2.データの分析:連携研究者の青山慶氏らとデータについての研究会をおこない、分析対象とすべき事象について検討をおこなった。
3.先行研究のリサーチおよびレビュー:昨年度に引き続き、収集した先行研究文献のレビューおよび、必要と思われる先行研究のリサーチをおこなった。
4.研究会の開催:事象を生態学的に記録する方法を探索する研究会、ジェスチャーに関する研究会を定期的におこなった。研究分担者である佐々木正人氏およびさまざまな学問的背景をもつ研究者との討論を通じ、行為を分析する「単位」について深く議論を交わした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の予定であった「一人芝居制作および発表」実験を実施し、そのデータを整理し、分析をスタートした。予定通りの進行状況であるといえる。

今後の研究の推進方策

前年度の実験結果を分析し、研究会等で検討をおこなう。
それらの分析結果をまとめ、学会発表をおこなう予定である。

次年度使用額が生じた理由

本年度におこなった一人芝居の創作実験において、分析方法等を検討した結果、背後から実験対象者の全体の動きを撮影する必要性が浮上したため、急遽、記録カメラを1台追加購入し、1台分のカメラ代金、記録用SDカード代金が予定外の金額としてかかった。そのため、実験の予算が若干オーバーしたため、前倒し請求として\100,000を請求した。しかし、記録カメラ1台分の追加購入をおこなった以外の物品等の追加購入はなかったため、次年度使用額が発生した。

次年度使用額の使用計画

一人芝居の創作実験のデータを分析するための物品ないし機材等に使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Where is the Dog?: An Analysis of Stage Performers’ Gestures and Utterances2015

    • 著者名/発表者名
      Yuki SATO, Kei AOYAMA & Masato SASAKI
    • 学会等名
      International Conference on Perception & Action18
    • 発表場所
      University of Minnesota(U.S.A)
    • 年月日
      2015-07-14 – 2015-07-18
  • [学会発表] 発話を「つくる」ためにおこなうこと ――ひとり芝居における俳優の発話構造のデザイン――2015

    • 著者名/発表者名
      佐藤由紀・青山慶・佐々木正人
    • 学会等名
      日本発達心理学会第26回大会
    • 発表場所
      東京大学(東京都)
    • 年月日
      2015-03-20

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公開日: 2016-05-27  

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