学生街,古書店街,問屋街などのまちは,一定の広さの領域に特徴的な施設が集積し,それらを利用する人々が集まることによってイメージが形成され,他のまちと区別して認識されている.本研究ではこのような特定のイメージを持つまちを対象として次の内容を実施した.(1)店舗などの地区の要素の物理的な分布状況,まちを歩く人々の分布状況から,特定のイメージ形成をもつ地区の客観的状況をとらえた.(2)まちを歩いた人の印象に残った事物の配置パターンを確認することによって,まちのイメージがどのように形成されるのかを考察した.
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