研究課題/領域番号 |
24603007
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
古川 聖 東京藝術大学, 美術学部, 教授 (40323761)
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研究分担者 |
藤井 晴行 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (50313341)
柴山 拓郎 東京電機大学, 理工学部, 准教授 (80366385)
星 玲子 (柴 玲子) 東京電機大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (90291921)
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キーワード | 音楽 / 作曲 / 音楽理論 / 音楽と科学 / コンピュータ音楽 / 音楽認知 / 構成論的手法 |
研究概要 |
音楽情動の生成、とりわけ音楽構造(音楽のシンタックス)との関係について実験をおこない。基本的な関係性に関する結果を得て現在、論文投稿を準備している。昨年度はワークインプログレスの形式で、国際学会(NIME2013)や東京の画廊展示のために現在迄のモデルを使って実際の作品制作をおこない好評を博した。また協同研究者の柴山、星らと本研究を基礎付ける、音楽の機能認知に関する研究を行い、それらを制作モデルに組み込んだ。制作のためのソフトウェアの開発は着実に進められている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
25年度はモデルから実際の作品の制作まで到達したという意味で、研究は順調に進展したといえる。とりわけ音楽のシンタックスと情動の関係は二つの側面から研究した。研究代表である古川のグループの音楽のシンタックス破壊と情動の関係を研究し、分担者 柴山のグループは音楽の予測性に焦点をあて実験をおこなった。 それらを統合するするような視点がこれからの課題である。
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今後の研究の推進方策 |
我々が開発したモデルを実装したソフトウェアを現在の状況から改良し、もっと使いやすいものにする。つまりマニュアルの完備、実際例、構造の変形の関数の充実など、現在は多かれ少なかれ手動で行なっているものを自動化する。そして最終年度である今年度は音楽と情動に関して行なった我々の研究成果をこのモデルに組み入れ、より複雑なモデルを構成論的方法で実際に作品へと落とし込んでいき、9月に国際学会(ICMC)などで発表し、フィードバックを得た後に一度、年度末に固定し公開する。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究分担者(藤井)においてソフトウェアの購入金額が予定より少額だったため。 研究分担者(柴山)において研究協力者はへの謝金が予定より少額だったため。 残額(次年度使用額)は少額であり、次年度においても謝金、ソフトウェアなど支払い、購入の一部として使われる予定である。
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