研究実績の概要 |
平成26年度は最終年度として、開発が遅れていた必要な描画力を身につける描画方法の開発、情報公開のウェブサイトの整備を行いながら最終的なまとめを行った。必要な描画力を身につける方法は、様々な手法を検討したが映像教材においてより分かりやすい教示を行う方が描画方法を開発するよりも有効であるとの結論に至った。開発を行った映像教材を含めた指導法については、研究代表者によるプロダクトデザイン演習の授業において実践を行い、その有効性について確認することができた。しかし、検証においては、より多くの実践による検証が必要なため継続的にワークショップやプロジェクトにおいて実践が必要である。 本研究では、インタラクティブスケッチ[1]を軸にアイデアスケッチ手法を、キーワードの設定を行うことで専門の背景が異なるメンバーが短時間で創造性豊かなアイデアスケッチを共創ができる手法へと発展させることができた。これらの成果は、産学福による「さきおりプロジェクト」での製品開発、2014年1月23日-1月26日の期間3331 Arts Chiyoda 1F 3331 GALLERYで行われた「メディア芸術表現基礎ワークショップ ex-Workshop展」において、本研究を活用したアイデアスケッチと成果物を展示することで、有効性を実証するに至った。 本研究の成果は、遅れていたウェブサイトの整備を行い平成24年から平成26年までのアイデアスケッチの検証、開発したデータや映像教材を「Interactive Sketch Project」[2]と題したウェブサイト上で公開することで社会に還元している。
[1]金箱淳一,蛭田直,原田克彦,高尾俊介,佐竹裕行,James Gibson,赤羽亨,「相互作用を喚起するアイデアスケッチ手法:Interactive Sketch の提案」,『日本デザイン学会誌 第 57 回研究発表大会概要集』,pp.28-29, 2011, [2]Interactive Sketch Project, http://interactivesketch.info/,2014,
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