本研究は、街なみ景観の評価に感性工学手法を適用し、景観の特徴量と街なみのイメージとの関係を分析することを目的としている。平成25年度までの研究において、自己組織化マップによる土塀景観の感性評価手法を確立した。また、下関市長府地区の土塀の現地調査を行い、約120箇所の土塀を対象に、構造を特定と画像データの収集を行った。 平成26年度は、土塀景観の画像をデータベース化し、デスクトップ上において画像を表示できるよう整理した。土塀のテクスチャと感性評価イメージを双方向に推論可能な推論エンジンとして、感性データによって学習した自己組織化マップから、1対の土塀画像から評価結果の差異を推論する手法を確立した。
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