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2013 年度 実績報告書

弱者の行動快適性を重視した病院建築デザイン手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24603022
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

嶋津 恵子  慶應義塾大学, システムデザイン・マネジメント研究科, 特任准教授 (70424215)

キーワードシステムズエンジニアリング / 要求開発 / システムデザイン
研究概要

現在国内の病院経営は,サービス向上が焦点の一つになっている.病院建築や改築の際,構造設計の際も,その案がサービス向上に寄与するかどうかがしばしば議論に上る.その一方で実際の設計現場では,依然として各法令による構造的安全性や衛生性と,高い意匠性に焦点が置かれ,例えば外来患者へのサービス向上を考慮した設計などが,実施されているとは言えない.そこで,本研究では,利用者(外来患者)の視点にたった,新しい建築方法を提案することを目標に研究に取り組んだ.現存する立替予定病院の実際の患者の動向(一日当たり約200人の外来患者)を観察することで,サービス向上に必要な設計デザイン上の課題を特定し,それを新病院建築に反映させることを試みた.外来患者が往来する可能性のあるすべての個所を観察できるよう高感度・広角の監視カメラを複数台設置し,それらの10日間の記録を分析し,患者の行動モデルを作成した.これを元にして作成したシミュレーションシステムの動作結果から,外来患者動線を2系統にすると,混雑と迷子状態を緩和できる可能性があると判明した.実際の建替予定設計に,これを反映させたところ,現在その建て替え後の病院では,ほぼ想定通りの外来患者の動きが実現されている.
最終年度,他病院や他建築物にさらなる展開をする予定であったが,慶應義塾大学の職位を失ったため指示により,廃止した.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] NATO開発METHANEレポートの拡張による巨大災害救命情報共有システムの構想と衛星通信利用の可能性2014

    • 著者名/発表者名
      嶋津恵子,橘田要一
    • 雑誌名

      測位航法学会,NEWSLETTER

      巻: Vol. 5 No.3 ページ: 25-30

  • [雑誌論文] 2x2requirementチャートの利用による“活用される情報システム”への貢献2013

    • 著者名/発表者名
      嶋津恵子
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌

      巻: Vol.J96-D, No.10 ページ: 2240-2248

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 2x2requirementチャート適用による開発並びに運用コスト低減の評価2013

    • 著者名/発表者名
      嶋津恵子, 古川康一
    • 雑誌名

      情報処理学会デジタルプラクティス誌

      巻: Vol.3, No.2 ページ: 164-172,

    • 査読あり
  • [学会発表] 準天頂衛星を通信基盤とした災害急性期救命支援システムのデザイン構想 ~NATO開発METHANEレポーティングの国際対応版への拡張 ~

    • 著者名/発表者名
      嶋津恵子
    • 学会等名
      電子情報通信学会,宇宙・航行エレクトロニクス研究会,宇宙応用シンポジウム
    • 発表場所
      東京都
  • [学会発表] 病院運用の定量評価方法の実践(2/2) その2 実案件への適用~プロトタイプによる検討報告

    • 著者名/発表者名
      小野江綾, 村山達雄, 嶋津恵子
    • 学会等名
      日本建築学会学術講演梗概集
    • 発表場所
      北海道
  • [学会発表] 準天頂衛星通信サービスの巨大災害救命への貢献の可能性

    • 著者名/発表者名
      嶋津恵子
    • 学会等名
      測位航法学会 GPS/GNSSシンポジウム
    • 発表場所
      東京都
    • 招待講演
  • [学会発表] 巨大災害救命情報共有のためのハイパ-METHANEレポーティングシステム設計と最新情報通信システムの利用構想

    • 著者名/発表者名
      嶋津恵子
    • 学会等名
      電子情報通信学会,合同(ネットワークシステム研究会,通信方式研究会,情報ネットワーク研究会)研究会,
    • 発表場所
      仙台市
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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