研究課題/領域番号 |
24603027
|
研究機関 | 名古屋造形大学 |
研究代表者 |
渡邊 敏之 名古屋造形大学, 造形学部, 教授 (20387864)
|
研究分担者 |
伊藤 雅昭 独立行政法人国立がん研究センター, その他部局等, 研究員 (40312144)
外山 貴彦 名古屋造形大学, 造形学部, 准教授 (80537788)
|
キーワード | インフォームドコンセント / インターフェイス / デジタルデザイン / イラストレーション / アニメーション |
研究概要 |
平成24年度に作成したインフォームドコンセント用デジタルツールを、研究分担者・伊藤によって操作テストを行った。そのうえで医療を受ける側(患者)に伝えたい内容を正しく伝えるために不足している画像、テキスト、アニメーションを確認し、その不足分を追加制作する作業や、修正が必要な個所についての修正作業を行い、大腸がん患者に向けたインフォームドコンセント用患者向け説明の全体を網羅したデジタルツールとして仮の完成を目指す年とした。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度までは対象患者一人だけに説明することを前提にシステム設計をしていたが、医療を受ける側(患者)は、家族などとともに二人または数人で医師からの説明を受けることが多い、ということがわかったため、ハードウェアの変更とそれにともなう画面レイアウト、文字や画像イラスト、アニメーションなどのサイズの変更、修正を行った。またそれに合わせたプログラムの修正も行った。 これらの基本的な作業についてはおおむね完了し、今後は利用する医師にとっての使いやすさ(インターフェイスデザイン)と患者にわかりやすくかつ心地好い(気持ち悪くなく怖くない)画像表現が何であるかを見つけ出す実験を進めていく予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
(今後の推進方策) 今年度はツールを動作させるパソコンの基本ソフト(OS)がWindows8からさらにWindows8.1へとアップされたことと、操作する医師にとって利用しやすく、文字や手書き入力がストレスなく行うことが可能なハードウェアに完全に移行することができなかったが、ペンによる手描きの文字入力が可能なハードウェアがいくつも発売された。来年度はこれらの中から最適なデバイスを選択しそれを入手することで医師にとっても使いやすい環境を構築し、患者アンケートを含めた実験を行いツールの完成度を高める予定である。 (次年度の研究費) 来年度は今年度行う予定であった患者アンケートを行い、このツールによる医療現場への効果について明確にしていきたい。その調査と分担者との打ち合わせのための旅費を確保し、かつ入力のしやすさを考えて、やや大型の液晶ペンタブレットPCを準備し実験をすることで、調査をスムーズに進めたい。さらに、その結果を踏まえてプログラムの修正費用が必要になる。
|
次年度の研究費の使用計画 |
人件費として予定していた「プログラム修正作成費用」が減額となり、扱いが個人から法人に変更となったこと等による。 次年度は最終年度にあたるため、報告書作成にあたる作成補助員のための人件費が発生する予定である。 また、細かいプログラム修正が必要な個所が多く残っているため、そのための費用も多く発生する予定である。
|