平成26年度においては、平成25年度において実施された、宮城県石巻市、岩手県陸前高田市、岩手県山田町における子どもたちを主体とした町作り活動のドキュメンテーションとして、計約40本をSNSにて公開した( http://www.savechildren.or.jp/scjcms/sc_activity.php?c=30 )。また、5月4-5日に仙台で行われた子どもまちづくりサミット、8月8~10日に行われた、東北子どもまちづくりリーダーツアー、2015年3月に行われた国連防災会議において、ドキュメンテーションを行い、子どもたちの体験を国内外に発信すると共に、子どもを主体としたまちづくりにおけるドキュメンテーション手法について、考察を加えた。また、福島県における子どもを主体としたまちづくりへの取り組みもドキュメンテーションし、東北4県における活動について、情報の記録・編集・共有方法について以下の知見を得た。 1)記録・編集の同時性と体験共有度との関係について。:対象となった3地域では、それぞれに事情も違えば、復興の進捗度も異なっており、かつ、そこで暮らす子どもたちのまちに対する考え方も大きく行っていた。これらの違いをドキュメンテーションによって、現場で同時に撮影・編集・共有を行うことで、それぞれの地域での子どもたちの個別性を明確にすると同時に、3地域に共通した問題点について、子どもたち自身に意識化させる情報を提示することが大切である。 2)再編集による体験共有内容の整理:言葉では表現しにくい体験情報を映像でドキュメンテーションしていくことで、自分自身が行ってきた行為に関しては、効率的な振り返りを促すことができた、一方で、第三者に活動の内容を伝え、かつ、体験を共有してもらうためには、初期のドキュメンテーションに説明やシナリオを付加し、整理された情報を公開する必要が生じた。
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