本研究では,医学研究におけるインフォームド・コンセント(IC),倫理審査委員会,個人情報保護,偶発的所見等の問題を研究し,あわせて,米国のコモン・ルール改訂の動きを追跡した.また,平成24年12月~同26年12月の疫学研究倫理指針と臨床研究倫理指針を改訂し,両者を統合する「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」を策定する文科省・厚労省の専門委員会に参画した。そこでは,一般的同意(事務局のいう「試料・情報の二次利用等」),既存試料・情報の利用の要件,研究計画書および説明文書の記載事項の位置づけ,未成年者を対象とする研究におけるIC要件などについて意見を述べ,その大半は指針に取り込まれた。
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