研究実績の概要 |
当該研究は、観光者の認知的視点であるアトラクションの分析を通して、観光目的地の魅力特性の分析を行った。研究手法は被験者の任意な視点での評価を可能とするキャプション評価法やシステマチックなインタビュから構成されている評価グリッド法という環境心理学的手法を用い、沖縄県那覇市国際通り周辺地域をケースとし実証的な調査研究を実施した。その成果は、Naoi, T., Soshiroda, S., Iijima, S., & Shimizu, T(2013)“Local students’ perception of spaces for tourists and locals in a shopping district: photo-based research”、5th advances in Tourism Marketing Conference, Faro, Portugalなどで論じられている。 最終年度においては、従来の成果を踏まえ、環境工学(環境心理学)から観光学への応用研究を通して研究手法を検討した。主要な成果を以下に挙げる。飯島祥二・直井岳人(2015):観光目的地評価研究に対する環境工学研究の応用研究-「環境要素間関連性」の観点からの観光研究-、観光研究、Vol.26.No.2(予定)、飯島祥二・直井岳人・十代田朗、(2013):那覇市国際通りの色彩環境-比較色彩環境研究から観光学へのアプローチ-、総合観光研究、第12号、pp.61-65 以上、人間・環境系の領域から観光目的地の評価の手法を検討し、観光振興等に資する指針の有効性を検討した。
|