研究課題/領域番号 |
24611017
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
村山 貴俊 東北学院大学, 経営学部, 教授 (20285654)
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研究分担者 |
齋藤 善之 東北学院大学, 経営学部, 教授 (00196023)
松村 尚彦 東北学院大学, 経営学部, 教授 (20337190)
折橋 伸哉 東北学院大学, 経営学部, 教授 (90364398)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 観光経営 / おもてなし / 東日本大震災 |
研究概要 |
本年度は、本科学研究費助成事業として以下の3冊の書籍を公刊した。(1)東北学院大学おもてなし研究チーム『おもてなしの経営学 実践編 宮城のおかみ語るサービス経営の極意』創成社、2012年、(2)東北学院大学おもてなし研究チーム『おもてなしの経営学 理論編 旅館経営への複合的アプローチ』創成社、2012年、(3)東北学院大学おもてなし研究チーム『おもてなしの経営学 震災編 東日本大震災下で輝いたおもてなしの心』創成社、2013年である。いずれの書籍も、河北新報や週刊アエラなどのマス媒体で記事として紹介され、科学研究費助成事業の意義を広く一般に知らせる良い機会となった。また、上記の著作を英語に翻訳のうえ、我が国サービス経営の特異性を海外に発信してはどうか、という問い合わせなどもある。このように、今後は世界に向けて、本助成事業の意義を広めていける可能性も残されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
助成を受ける以前からの東北学院大学と東北の旅館や女将との関係構築が、本助成事業を進めるうえで大いに役立った。過去に築き上げた調査対象との信頼により、現地調査や著作出版の企画がスムーズに進められた。
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今後の研究の推進方策 |
今後も、東北の温泉地や旅館などへの訪問調査を実施することで、温泉地ならびに温泉旅館の競争力の構築方法を探る。また、東北以外の温泉地や旅館の先進的事例を調査することで、東北の観光業復興への重要な視点を得たいと考えている。 また、観光経営やサービス経営に関する内外の学術研究への学びも進め、訪問調査で得た事例の理論化を図っていく。 さらに調査を進めるなかで、多くの旅館が従業員管理に課題を抱えていることが分かってきたことから、今後は、従業員満足に関する統計調査などの実施も検討していくこととする。
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次年度の研究費の使用計画 |
著作の出版の作業に追われ、今年度に実施する予定であったシンポジウムを開催できなかったことで残額が生じた。次年度には、今年度に出版した書籍の内容を市民と共有するためのシンポジウムを開催し、本助成事業の意義を地域社会にも発信することとする。 そのほか、当初の研究計画にそって、東北域内での温泉地や旅館の現地調査、ならびに九州、北海道、京都など他地域の先進事例の調査と情報収集などを実施する。 また、内外の文献を購入し理論的な知見を深めると共に、統計分析に必要なデータの収集や分析支援ツールなどの整備も進めることとする。
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