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2012 年度 実施状況報告書

リゾートにおける対人サービスが滞在者に及ぼす効果

研究課題

研究課題/領域番号 24611018
研究種目

基盤研究(C)

研究機関文教大学

研究代表者

山口 一美  文教大学, 国際学部, 教授 (60383220)

研究分担者 小口 孝司  立教大学, 公私立大学の部局等, 教授 (70221851)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードリゾート / 癒し / 対人サービス
研究概要

本研究は、人に癒しをもたらす機能をもつとされているリゾートにおいて、どのような対人サービスが癒しをもたらすのかを、実際のリゾートでのヒアリングを踏まえた上で、心理学的に明らかにすることを目的としている。さらに対人サービスが、単に癒しのみならず観光者満足、再訪意向などにどのように関わるのかを、実証データから共分散構造を用いて、モデル化して捉えることを目的とする。
上記の目的を達成するために、平成24年度は次の研究を行った。1.文献研究として、現在までの関連文献研究を行った。2.文献研究を通して、仮説モデルの構築を行った。3.インタビュー調査(1)として、国内の主要リゾートにてインタビュー調査を行った。インタビュー調査は国内のリゾートとして、海浜型として沖縄県(2施設)、高原別荘+温泉型として長野県と神奈川県(各1施設)、高原別荘型+スキー場型として北海道(2施設)の4箇所を選定した。選定の際には「プロが選ぶホテル・旅館100選」や「日本温泉大賞」などを参考に集客力の高い企業を選定し、交渉を行った。インタビューはリゾートのいかなる対人サービスが癒しをもたらし、観光者満足や再訪意向と関わっているかについて意見を収集することを目的として実施した。インタビュー調査の実施日、実施場所、インタビュー対象者数は、平成24年9月6日、7日沖縄県で2施設において計4名、平成24年11月2日、3日長野県で1施設において3名、平成25年2月20日東京都(施設は神奈川県にあるが本社にて実施)で1施設において1名、平成25年3月15日、16日北海道2施設において計3名であった。各インタビュー内容は対象施設の同意を得た上でICレコーダーに録音し、その内容をテープ起こしし、テキストデータに変換し、分析を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度予定していたインタビュー調査(6施設訪問)を実施することができたことから、研究調査はおおむね順調に進展しているといえる。対人サービスは経営理念にそって行われるべきであるといわれており、そのため経営者の理念や考え方、マネジメントのあり方が重要となる。したがって、そのような立場の対象者にインタビューの協力を得られたことは研究目的の達成にとって有益であったといえよう。また、インタビュー調査は選定企業の予定に沿って交渉を行ったことから、本年度末に実施したものもあった。これらを含めた研究調査結果は25年度にまとめて発表する予定である。

今後の研究の推進方策

インタビュー調査(2)として、海外の主要リゾート(3箇所)にて、それぞれ2宿泊施設、計6宿泊施設にてインタビュー調査を行う。対象とする施設は、海浜型としてハワイ、高原別荘地+スキー場型としてコロラド、レジャーとリゾートの融合を図っているオーランドを選択する。宿泊施設としては、世界のホテルランキングとして権威のある雑誌「Travel and Leisure」「Coned Nast Traveler」「Hawaii Best of the Best」のベストホテルを参考に集客率の高い企業を選定し、交渉を行う。インタビュー目的は、平成24年度に実施した国内調査と同様に、リゾートのいかなる対人サービスが癒しをもたらし、観光者満足や再訪意向と関わっているのかについて意見を収集することである。各インタビュー内容は対象施設の同意を得た上で、ICレコーダーに録音し、その内容をテープ起こしし、テキストデータに変換し分析を行う。その後、インタビュー調査(1)(平成24年度実施)と(2)(平成25年度実施予定)で得られたデータ解析を行う。その結果から、質問項目を作成する。

次年度の研究費の使用計画

インタビュー調査(6施設訪問予定)のための旅費として、1,550,000円を使用する。インタビュー調査企業への謝礼と資料整理のための人件費として、100,000円を使用する。その他として、通信費、会議費、通訳のための人件費、学会投稿料として350,000円を使用する。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 性別・年代からみた自伝的記憶の機能2013

    • 著者名/発表者名
      落合勉・竹田葉留美・小口孝司
    • 雑誌名

      立教大学心理学研究

      巻: 55 ページ: 1-8

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 高齢者の自伝的記憶の機能とメンタルヘルスとの関連について2012

    • 著者名/発表者名
      小口孝司・竹田葉留美・落合勉
    • 雑誌名

      HIRC研究年報

      巻: 10 ページ: 39-43

  • [学会発表] 自己注目の媒介変数としての自己理解2012

    • 著者名/発表者名
      小口孝司・中島実穂
    • 学会等名
      日本心理学会第76回大会
    • 発表場所
      専修大学
    • 年月日
      20120911-20120913
  • [学会発表] 大学生のセルフ・モニタリング傾向が友人との付き合い方および生活充実感に及ぼす影響2012

    • 著者名/発表者名
      雑賀玲衣・井上孝代・小口孝司
    • 学会等名
      日本心理学会第76回大会
    • 発表場所
      専修大学
    • 年月日
      20120911-20120913
  • [学会発表] 日本語版Thinking About Life Experiences(TALE)尺度の作成および信頼性と妥当性の検討2012

    • 著者名/発表者名
      落合勉・小口孝司
    • 学会等名
      日本心理学会第76回大会
    • 発表場所
      専修大学
    • 年月日
      20120911-20120913
  • [学会発表] 反芻・省察が自伝的記憶を介して抑うつに及ぼす影響2012

    • 著者名/発表者名
      川久保惇・小口孝司
    • 学会等名
      日本心理学会第76回大会
    • 発表場所
      専修大学
    • 年月日
      20120911-20120913
  • [学会発表] 上方向への影響力に関する自己効力感がメンタルヘルスに及ぼす影響2012

    • 著者名/発表者名
      三浦由美子・小口孝司
    • 学会等名
      産業・組織心理学会第28回大会
    • 発表場所
      文教大学
    • 年月日
      20120901-20120902
  • [図書] 観光における接遇ー観光者満足の視点から、観光行動論2013

    • 著者名/発表者名
      山口一美、編著者橋本俊哉
    • 総ページ数
      18
    • 出版者
      原書房

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公開日: 2014-07-24  

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