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2013 年度 実施状況報告書

高齢者の観光地ユーザビリティに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24611025
研究機関静岡英和学院大学

研究代表者

野瀬 元子  静岡英和学院大学, 人間社会学部, 講師 (60611845)

キーワード観光地 / 高齢者 / ユニバーサルデザイン / ユーザビリティ
研究概要

当該年度は、予備調査として、行動特性把握の手法を更に検討するため、三保松原を対象とした高齢者の行動観察調査を実施した。同時に質問紙調査による旅行経験および旅行環境に対する満足の醸成、ニーズの把握を行った。
本研究は観光旅行者を対象としたユーザビリティ調査によって、高齢者の旅行行動特性の把握ならびに旅行環境におけるバリアの同定,その改善策の検討を目的としている。昨年度に実施した予備調査では思考発話法を適用し、箱根を対象とした高齢者、若年層、異なる使用言語の個人旅行の旅行者の行動・評価実態を把握した。属性間のバリア認知の要因比較によって旅行環境の課題を抽出できた。本研究の対象である高齢者の1被験者当たりのコメント数に着目すると、他の属性に較べてコメント数が少ない結果となった。これより、地点地点で旅行者が遭遇する事象の把握に思考発話法による記録の有効性は確認できたものの、被験者が自分で言葉にすることができる顕在化した意識の領域外で、被験者自身で気づいておらず、無意識のため言葉にできない領域の観光行動のバリアや旅行環境の課題について把握する手法の検討が必要となった。そこで、当該年度はその手法として、行動観察を取り入れるため、行動観察理論、観光行動への適用事例の情報収集を行うとともに、大阪ガス行動観察研究所が実施する講座の受講による行動観察の演習を経験後、富士山の世界文化遺産の登録により構成資産となった三保松原を対象として観光者の行動観察を行い、本調査へ向けた課題の整理を行った。また、最終年度に予定している海外事例調査の準備として、三重県鳥羽市、和歌山県田辺市を対象とした高齢者の旅行受け入れ地域側の取り組み事例の聞き取り調査を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

予備調査により、旅行者の顕在化した意識の記録が対象となる思考発話法の有効性とともに、意識外の潜在的なニーズを把握するための調査手法の更なる検討が必要となったため、研究計画からやや遅れている。

今後の研究の推進方策

これまで実施した思考発話法、行動観察による調査による検討および国内の二つの旅行者受け入れ地域の取り組み事例の調査をふまえて、最終年度の取りまとめを行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

2014年2月に実施した聞き取り調査の旅費総額が当該年度の残額を超過したことから、次年度に執行することになったため。
2014年2月に実施した聞き取り調査の旅費を次年度使用額に充てる予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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