研究課題
不均質土壌における誘電率の空間統計的性質と地中レーダへの影響について、前年度まで実施した研究の成果を論文としてまとめた。その結果、誘電率の変動量が大きく寄与していることがわかり、地中レーダの性能評価や土壌中での電波のふるまいを理解するためには、土壌の誘電率を正確に知ることが必要であるということを示した。そこで、土壌の誘電率をはじめとする電気的特性を測定する一つの方法である同軸管法のデータ解析手法の開発にも取り組んだ。この手法では、ネットワークアナライザで測定したデータから電気的特性を計算する際に数値計算を用いた逆解析を利用する方法で、土壌サンプルの測定においては従来の解析手法よりも精度の向上が期待できる。本研究課題では、数値解析による順計算までの開発が済んだ。金属探知機に対する土壌磁気特性の影響に関する解析・考察を行った。金属探知機はいまだ最も一般的に用いられている地雷検知センサであり、その性能に関する解析に対する地雷除去機間の関心は非常に高い。本研究では、土壌帯磁率の測定値より金属探知機の時間応答を数値計算する手法を開発し、各土壌における金属探知機の誤検知率の推定に活用することができる。さらに、平成26年9月に噴火した御嶽山において、警察が金属探知機を用いた捜索活動を行っていたが、埋没物以外にも反応してしまうということで、研究に用いている地雷検知用金属探知機の貸与、さらに現地で採取してもらった火山灰サンプルの解析を行った。上記の研究成果は、国内外の学術会議における発表だけではなく、南アフリカ、モザンビーク、トルコで行われた地雷除去機間が集まる会議において発表を行った。
すべて 2015 2014 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (16件) (うち招待講演 1件) 備考 (3件)
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