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2014 年度 実績報告書

マウス細胞初期化過程における遺伝子空間配置のエピジェネティクス制御への関与

研究課題

研究課題/領域番号 24613003
研究機関総合研究大学院大学

研究代表者

田辺 秀之  総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 准教授 (50261178)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード染色体テリトリー / 3D-FISH / 遺伝子空間配置 / マウス細胞初期化 / マウス受精卵 / シングルセル
研究実績の概要

本研究では、マウス細胞初期化過程における関連遺伝子領域とその遺伝子産物がどのようなゲノム動態・空間配置を示すのかを明らかにし、エピジェネティクス制御の仕組みを遺伝子ポジショニングの視点から探ることを目指している。昨年度までに、マウスiPS細胞形成過程に関連するOct3/4、Sox2、Klf4、c-Myc、Nanogの各遺伝子領域(17B1、3A3、4B3、15D1、6F2)に由来するBACクローンDNAを選定し、それぞれの遺伝子が存在する染色体テリトリー領域(17、3、4、15、6番染色体)のペインティングプローブと組み合わせたプローブの開発は完了している。本年度は、これらをプローブとしてマウス卵細胞や初期胚を対象とした3D-FISH法によるFISHシグナルの検出を試みた。マウス受精卵や初期胚は、核サイズが通常の培養細胞の数倍に達するため、従来の3次元構造を維持した細胞核標本調整方法では、細胞の脱落、剥離が生じてしまう。そこで卵や胚を対象としたプロトコールの改良を行い、シングルセルレベルでの観察が可能な手技的な開発を行った。しかしながら、良好なFISHシグナルの検出が達成できておらず、引き続き検討を要する状況にある。マウス未受精卵、マウス受精卵(受精直後)、2細胞期、4細胞期、8細胞期、モルラー細胞期の各サンプルについての細胞核標本はすでに揃っており、今後、より良好なシグナルを得るための手技的な開発をベースとして進め、細胞初期化に伴うゲノム動態・遺伝子空間配置の特性を明らかにしていく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 私のメンター Thomas Cremer2014

    • 著者名/発表者名
      田辺秀之
    • 雑誌名

      実験医学

      巻: 32 ページ: 1805-1809

  • [学会発表] Role of spatial positioning of chromosome territories: Evolutionary views and characteristics in cancer cells.2015

    • 著者名/発表者名
      Hideyuki Tanabe
    • 学会等名
      International Symposium on Bio-imaging and Gene Targeting Sciences in Okayama
    • 発表場所
      Okayama University
    • 年月日
      2015-02-14 – 2015-02-15
  • [学会発表] 染色体テリトリー・遺伝子領域の細胞核内空間配置解析:一細胞生物学のさきがけ2014

    • 著者名/発表者名
      田辺秀之
    • 学会等名
      シンポジウムシリーズ2 すばる望遠鏡から顕微鏡へ:次世代三次元補償光学系を用いた生体イメージング・光操作に向けて
    • 発表場所
      国立天文台
    • 年月日
      2014-08-20 – 2014-08-21

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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