本研究では、細胞核における核内染色体テリトリー、遺伝子領域の空間配置の視点からiPS細胞形成のメカニズムを探り、マウス細胞初期化過程においてどのような特性が見られるかを明らかにすることを目指した。マウス繊維芽細胞、iPS細胞、受精卵、2、4、8、モルラー期細胞を用いて、iPS細胞形成に関わる4因子Oct3/4、Sox2、Klf4、c-MycとNanogを合わせた5つの遺伝子領域、及びそれらを含む染色体テリトリー領域について、3D-FISH法により3次元核内空間配置の基本的な特性について検討した。サンプル細胞数の不足のため、現時点で全貌が明らかにできていないが、引き続き解析を進めて考察する。
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