タンパク質合成に利用されないシトルリン処理したC2C12筋管細胞におけるタンパク質分解抑制は主にオートファジー/リソソーム系の活性減少によるものであった。また、4E-BP1のリン酸化も増加したことから、シトルリンはmTOR系に作用することが示唆された。またこのとき細胞内のアルギニン濃度は増加しなかったので、シトルリン単独で作用することが考えられた。 リジンの代謝産物であるサッカロピン処理したC2C12筋管細胞では、リジン同様にタンパク質分解が抑制され、オートファジー/リソソーム系が阻害された。この調節にはAkt/mTOR系が関わっていることが示唆された。
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