魚油の作用機序に及ぼすインクレチンの役割について、in vitroおよび糖尿病患者を対象として検討を行った。 in vitroにおいては魚油に含まれる脂肪酸であるEPA、DHAにDPP4活性阻害効果がみられ、これが魚油の作用機序の一因である可能性が示唆された。このことは、DPP4阻害剤の効きをEPA、DHAによって高められる可能性も示している。 糖尿病患者を対象とした研究は現在継続中で、現在までに50名の患者から本研究への同意が得られている。この解析結果が得られれば魚油摂取が及ぼすDPP4活性への影響を検証できると考える。
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