研究課題/領域番号 |
24616008
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
奥山 徹 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80349349)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | がん / 生活の質 / 抑うつ / 緩和ケア / 精神腫瘍学 |
研究概要 |
研究目的:がん医療においては、抗がん治療の初期から患者の生活の質(Quality of Life: 以下、QOL)の向上を図ることが喫緊の課題である。本研究では、診断直後の血液がん患者のQOL向上を目的とした、支持的ケアを提供するための新規の多職種協働ケアプログラムを開発することを目的とする。 対象:当施設において新規に悪性リンパ腫、または多発性骨髄腫と診断された患者を対象とする。包含基準は1. 病理学的に悪性リンパ腫、または多発性骨髄腫の診断がされていること、2. 血液がんの診断、治療などのために当院に入院となること、3. 20歳以上であること、4. 日本語の読み書きが可能であることとし、除外基準は1. 面接やアンケートの記入などの調査に耐えうる程度の身体的状態にないこと、2. 重篤な認知機能障害のために調査施行が困難であること、3. 主治医の判断で、本研究に参加することが不適切と判断されることとする。 方法:適格条件を満たす患者を連続的にサンプリングする。インフォームド・コンセントを取得後、診断時、診断一ヶ月後、診断12ヶ月後の3時点で評価を行う。具体的には、QOLについてEuroQol-5D、身体症状についてはM.D. Anderson Symptom Inventory、精神症状についてはPatient Health Questionnaire-9という自記式質問票を用いた評価を行う。また各時点において医学的情報、人口統計学的情報に関する情報を本人、及び診療記録より得る。 研究成果:本報告書記載時点で118名の患者より、診断時評価の有効データを得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
60名の患者から有効なデータを得ることを目標としていたが、研究実施準備が順調に整い、当初の予定を上回ってサンプリングができている。
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今後の研究の推進方策 |
現在の実地調査を継続し、研究終了時までに240名の患者から有用なデータを得ることを目標とする。またデータを解析・検討を行い、平成28年末に、診断直後の血液がんを有する患者に支持的ケアを提供するための多職種協働プログラムを開発する。
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次年度の研究費の使用計画 |
実地調査やデータ管理を行うための研究助手の雇用費用を要する。 実地調査で用いる資料の作成、管理、データ管理などに関する費用を要する。 またデータ管理のためのコンピュータ購入を予定している。 さらに当該研究に関する国内での打ち合わせや、学術的見聞を広げるための国内外での学会参加に費用を要する。
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