本研究の目的は、超高齢期のケア関係及び長寿文化についての日韓比較考察と、健康長寿事例の可視化にある。研究は、日韓の百寿者及び予備軍(85歳以上)、その家族に対するインタビュー調査の実施と、健康長寿の身近なロールモデルとなる事例について、インターネットやパンフレット(多様な世代・立場の人々が接しやすい情報媒体)を通して発信する方法で行った。 研究結果として、高齢社会課題の解決においてはライフコース的視座及び文化的背景を尊重することが重要であることが確認できた。韓国、さらにはアジア地域に向けて日本の高齢社会経験知及び身近な健康長寿のロールモデル事例を紹介する意義も確認できた。
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