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2013 年度 実施状況報告書

高齢者介護に関わる人材の資質向上プログラムの作成と効果測定にかかる研究

研究課題

研究課題/領域番号 24616023
研究機関神戸学院大学

研究代表者

備酒 伸彦  神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (80411883)

研究分担者 川越 雅弘  国立社会保障・人口問題研究所, その他部局等, その他 (00435778)
山本 大誠  神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 講師 (10411886)
村尾 浩  神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (30298773)
浜渦 辰二  大阪大学, 文学研究科, 教授 (70218527)
竹之内 裕文  静岡大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (90374876)
竹内 さをり  甲南女子大学, 看護・リハビリテーション学部, 講師 (90454727)
キーワード高齢者 / 介護 / ケア / 人材育成 / 看取り
研究概要

質の高い高齢者ケアに資する人材を育成するためには、どのような教育プログラムが必要か、またその効果はどの程度のものかを検討するために次のような研究を行った。
【教育プログラムの検討と実施】平成24年度に実施した教育プログラムを検証し、高齢者ケア論、高齢者医学、人材育成の手法、精神・心理のケア論、運動処方、痛みのケア論、ケア実務者による報告検討といったケアに直接関連する科目64コマ(1コマ90分)に加え、看取りに関する科目18コマ(社会学的視点、哲学的視点、宗教学的視点、宗教の実践活動)を、平成25年6月中旬から2月中旬までの間に実施した。また、教育プログラムのまとめとして、高齢者ケアと看取りをテーマにしたシンポジュウムを公開で開催した。【プログラムの検討】年度末に受講者からの聞き取りを行いプログラムの内容・効果について検討した。また、適宜、メール会議、スカイプ会議を行い、共同研究者間で意見交換を行った。【北欧のケア人材教育】分担研究者1名がベルゲン大学(ノルウェー)に1ヶ月滞在し、現地の教育プログラムについて情報収集を行った。【効果検証】教育プログラム終了時に行う、受講者からの聴取(教育プログラムによって自らにどのような変化があったか、職場にどのような変化があったか、自らの変化を他者に及ぼしたか)に加えて、これらの聴取内容について追跡調査を実施している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度は、教育プログラムに25名の受講者があり、全員が3/4以上の出席をみた。特に、24年度のプログラム検証から導いた看取りに関する科目は、従前のケア人材教育ではみなれなかったもので、これらからのケア人材教育においては不可欠なものとして位置付けるべきであるという知見を得た。
受講者からの聴取では全員から、自らの考え方や職場に変化があったとの回答が得られた。また、本教育プログラムを材料にして、それぞれの職場で伝達研修が行われた等の実績を得ている。これらから、概ね順調に進展していると判断できる。

今後の研究の推進方策

研究最終年度に向けて、効果検証の内容を広く深くするため受講生数を増やすことを企図してその準備を進めている。教育プログラムは内容的には平成25年度に実施した内容を踏襲するが、ケアに関わる科目、看取りに関わる科目とも導入部分と発展部分を充実させ、平成25年度には82コマで実施したものを100コマに拡大する。
このような教育プログラムを実施しながら、適宜、受講者からの聴取、研究者間での検討を重ね、効果的な教育プログラムの完成を目指す。

次年度の研究費の使用計画

旅費について、本学用務で兼ねて連絡調整を行ったため、当初の予定額を下回ったこと。
物品費について、当初見積額よりも廉価で購入できたこと。などの理由により次年度使用額が発生した。
次年度は本研究の最終年度に当たることから、本研究で得た知見のまとめ、普及のために適正に予算を執行する計画である。

  • 研究成果

    (20件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (11件) (うち招待講演 9件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] ケアの現象学にむけてー現象学の可能性をめぐってー2013

    • 著者名/発表者名
      浜渦辰二
    • 雑誌名

      哲学論文集

      巻: 第49巻 ページ: 109-126

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ケアを支えるシステムについての一考察2013

    • 著者名/発表者名
      浜渦辰二
    • 雑誌名

      文化と哲学

      巻: 第30号 ページ: 39-56

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 死すべきものとして共に世界に住まう2013

    • 著者名/発表者名
      竹之内裕文
    • 雑誌名

      東北哲学年報

      巻: 第29号 ページ: 111-139

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 北欧ケアの社会的基盤と思想的拠りどころ2013

    • 著者名/発表者名
      竹之内裕文
    • 雑誌名

      文化と哲学

      巻: 第30号 ページ: 1-37

    • 査読あり
  • [雑誌論文] スウェーデンにおける認知症ケア2013

    • 著者名/発表者名
      竹内さをり・備酒伸彦
    • 雑誌名

      甲南女子大学研究紀要看護学

      巻: 第8巻 ページ: 71-78

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 実践、生活行為向上マネジメント 通所事業所・老人保健施設における実践2013

    • 著者名/発表者名
      竹内さをり
    • 雑誌名

      作業療法ジャーナル

      巻: 第47巻5号 ページ: 400-403

  • [学会発表] 北欧ケアとわが国のケア

    • 著者名/発表者名
      備酒伸彦
    • 学会等名
      京都府保健師研修会
    • 発表場所
      京都市
    • 招待講演
  • [学会発表] より良いケアを考える~北欧ケアをとおして~

    • 著者名/発表者名
      備酒伸彦
    • 学会等名
      兵庫県リハビリ研修センター介護予防研修会
    • 発表場所
      兵庫県リハビリテーションセンター(神戸市)
    • 招待講演
  • [学会発表] より良いケアを考える~他者の理解をとおして~

    • 著者名/発表者名
      備酒伸彦
    • 学会等名
      宮城県リハビリテーション職研修会
    • 発表場所
      宮城県リハビリテーション支援センター(名取市)
    • 招待講演
  • [学会発表] 地域リハビリテーション

    • 著者名/発表者名
      備酒伸彦
    • 学会等名
      第26回教育研究大会・教員研修会
    • 発表場所
      大阪国際会議場(大阪市)
    • 招待講演
  • [学会発表] より良いケアを考える~北欧の看取りから~

    • 著者名/発表者名
      備酒伸彦
    • 学会等名
      高知県看取り研修会
    • 発表場所
      Cologne University,Germany
    • 招待講演
  • [学会発表] caring und Phenomenologie

    • 著者名/発表者名
      Hamauzu,Shinji
    • 学会等名
      Internationale Tagung Husseri-Arichivs Kolen in Zusammenanarbeit mit der Deutschen Gesellschaft fuer phaenomenologische Forschung
    • 発表場所
      Cologne University,Germany
    • 招待講演
  • [学会発表] WHAT MAKES ‘SELF’ SO UNIQUE? THE RELATIONSHIP BETWEEN ‘SENSE OF AGENCY’ AND ‘MOTOR CONTROL’ IN SCHIZOPHRENIA.

    • 著者名/発表者名
      Taisei Yamamoto
    • 学会等名
      The 5th International Conference of Physiotherapy in Psychiatry and Menta
    • 発表場所
      Mitland Hotel in Utrecht, The Netherland
  • [学会発表] スウェーデンにおけるケアに関する意識について-市民に対する意識調査結果から

    • 著者名/発表者名
      竹内さをり,備酒伸彦
    • 学会等名
      第39回日本保健医療社会学会大会
    • 発表場所
      東洋大学朝霞キャンパス(朝霞市)
  • [学会発表] 地域包括ケアに求められるOTの役割と使命

    • 著者名/発表者名
      川越雅弘
    • 学会等名
      第2回福井県作業療法学会in
    • 発表場所
      武生商工会館(越前市)
    • 招待講演
  • [学会発表] 滋賀県介護支援専門員連絡協議会作成の「脳卒中テキスト」活

    • 著者名/発表者名
      山内和江,川越雅弘
    • 学会等名
      第13回近畿介護支援専門員研究大会大阪
    • 発表場所
      大阪国際会議場(大阪)
    • 招待講演
  • [学会発表] 生きるということ~臨床哲学の立場から自らの生老病死を考える~

    • 著者名/発表者名
      浜渦辰二
    • 学会等名
      日本クラブ、Dejak友の会
    • 発表場所
      デュッセルドルフ日本クラブ(ドイツ)
    • 招待講演
  • [図書] 作業療法ジャーナル2013

    • 著者名/発表者名
      竹内さをり
    • 総ページ数
      356
    • 出版者
      テクニカルエイド 生活の視点で役立つ選び方・使い方
  • [図書] 心理・精神領域の理学療法2013

    • 著者名/発表者名
      山本大誠
    • 総ページ数
      149
    • 出版者
      医歯薬出版株式会社
  • [図書] 理学療法概論2013

    • 著者名/発表者名
      山本大誠
    • 総ページ数
      379
    • 出版者
      医歯薬出版株式会社

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公開日: 2015-05-28  

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