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2014 年度 研究成果報告書

性格不一致の離婚と結婚愛の系譜:ミルトンの離婚論を起点とした結婚・離婚幻想批判

研究課題

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研究課題/領域番号 24617007
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 文化学
研究機関名古屋大学

研究代表者

鈴木 繁夫  名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (50162946)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードミルトン / 離婚 / 結婚愛 / 家族法 / 性格不一致 / 聖書釈義
研究成果の概要

性格が不一致ならそれは神が原初において定めた結婚の本義に反するので離婚は許されるべきだと17世紀の英国人ミルトンは主張しているが、その主張は、聖書解釈を支える聖愛原則を柔軟に適用し、神学者の記述や市民法の文言を意図的に改ざんして導き出されている。
性格不一致ゆえに離婚可能という現代の考え方の近代的な起源はミルトンに遡れるが、その考え方にはそもそもこのような不実が含まれている。また、こうした離婚事由が1960年代の家族法では認められるようになったが、それは多様化した個人の価値観に対応するための公共的理性の回答であり、離婚可能の議論にまとわりついていた宗教的理由付けとは無関係に成立している。

自由記述の分野

英文学

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公開日: 2016-06-03  

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