研究課題/領域番号 |
24617016
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研究機関 | 神田外語大学 |
研究代表者 |
白 ソンス 神田外語大学, 外国語学部, 准教授 (30337745)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | アジア国際交流 / 映像制作 / メディアリテラシー / 文化政策 |
研究実績の概要 |
今年度はメディア制作を通して、アジアの大学生間のコミュニケーションと相互理解のためのプロジェクトを二つ行なった。一つはインドネシアのUPN Veteran YogyakartaとのV-PAL Project 2であり、もう一つは中国南京の電媒大学で行なったd'CATCH2015である。 V-Pal Project 2は前年度に続いて2回目に行なったプロジェクトである。インドネシアと日本の学生がお互いの社会や文化に対する質問と答えを映像制作して、交換し合うことによって、映像メディアの制作・表現能力を向上しながら相互理解を深めていくものである。学生たちのコミュニケーション過程やその成果はFacebook(https://www.facebook.com/groups/350490648444963/)とV-Pal Project 1&2のWebsite (http://seongsoobaeg.tumblr.com)に記録されている。d'CATCH2015は、2015年1月31日ー2月6日まで電媒大学南京キャパスで行なわれた。日本、中国、タイ、インドネシアの4カ国の学生たちが集まって、『Equal?』のトピックをもって、ディスカッションと共同映像制作を行なった。その成果はhttps://dcatchdotcom2.wordpress.comに記録されている。また日本、タイ、インドネシアの学生たちの中国に対するイメージがプロジェクトの前後にどう変化したかついてアンケート調査とインタビュー調査を行なった。 またシンガポールにおける国の文化政策について調査を始めた。1999年からシンガポール政府によって実施されているマスタープランは2015年が3回目の最後の年になっており、その内容と成果について資料を集めているが、その調査結果は最終年度のレポートに報告される予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
アジアにおける研究者及び大学生たちのネットワークを大きくしていく当初の計画はやや頭打ちになっている。現在関係する国は日本、中国、タイ、インドネシア、フィリピンの5カ国になっており、より多くの国を巻き込んでの展開には至っていない。しかしそれは活動の内容の質を保つためでもあることから、数と質のバランスを保つのは相変わらず難しい作業であると感じている。 アジア各国のメディア文化の事情に関する調査は主にその方向性を国の文化政策についての調査になっているが、特に中国とシンガポール政府の政策に関する調査は順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は国際共同映像作りに現在のパートナー以外の国の参加を試みる。候補国としてはミャンマー国を予定している。 on-lineプロジェクトに関しては新たなプロジェクトの持続はできないため、現在までのプロジェクト成果を基にon-line国際教育プログラムの一つのモデルを提示することになる。 各国のメディア文化の状況に関する調査は、引き続きシンガポールと中国などの文化政策を中心に調査を行う。
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