研究課題/領域番号 |
24617018
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研究機関 | 二松學舍大學 |
研究代表者 |
川邉 雄大 二松學舍大學, 文学部, その他 (10468720)
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研究分担者 |
高山 秀嗣 二松學舍大學, 文学部, その他 (30445978)
町 泉寿郎 二松學舍大學, 文学部, 准教授 (40301733)
中村 聡 玉川大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80352722)
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キーワード | 文化学 / 真宗 / 仏教近代化 / 海外布教 / 漢学 / 咸宜園 / 北九州 |
研究概要 |
本研究は、明治期の仏教教団とりわけ浄土真宗(以下:東西本願寺)による布教活動等に表れる対外的活動と、それと相即の関係にあった宗教内部の革新の両面に着目し、宗教や教学が新時代に対応し再編された日本近代化の過程を、広く文化学の見地から捉え直そうとするものである。 具体的には、北九州(福岡県・佐賀県・長崎県・大分県など)における東西本願寺に地域と宗派を限定して、その特徴と意義について、特に下記の4つの視点から考察を加える(①北九州の真宗が持つ地理的・歴史的・政治的な特徴。②真宗学寮と漢学塾の関係に着目した、仏教と漢学の関係。③幕末維新期の排耶論に着目した、仏教近代化の過程。④海外布教活動が文化交流と仏教近代化に果たした意義。 これまでに、研究代表者をはじめとする研究担当各員が、九州をはじめとする日本国内のみならず、外国においても調査活動を行い研究をすすめ、シンポジウムや論文等で成果を発表してきた。 このほか、10月に「国際シンポジウム 広域アジアにおける大谷光瑞の活動」(科研費補助金基盤研究(C)「大谷光瑞とアジア―その開教土壌と歴史的考察―」(研究代表者:柴田幹夫・新潟大学准教授)等と共催)を開催し、日本国内のみならず海外からも発表者を招聘し、研究発表および講演を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
採択時に策定した研究計画のもとに、各員が担当部分の調査・研究を実施し、成果を出している。 また、国際シンポジウム(他の科研費等との共同)を開催することができた。
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今後の研究の推進方策 |
今後も採択時に策定した研究計画のもとに、各員が担当部分の調査・研究を推進する。 あわせて、報告書等の成果の刊行に向けて、各人が論文等を執筆するとともに、研究会などを通じて研究成果を整理・統合する。
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次年度の研究費の使用計画 |
公務多忙等による予算執行未消化のため。 未消化の出張等に予算を使用する。
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