研究実績の概要 |
1 本研究は、グローバル・マイグレーション(国際移動)にともなって老後をヨーロッパ多文化社会で迎える日本人の老いの経験に焦点を当て、海外在住の日本人高齢者がウェルビーイングを日本文化(日本語、日本食、日本的ケア)に求める母文化への回帰を明らかにしたものである。 2 2014年度は、在蘭日本国大使館、および、(財)日蘭シルバーネット(オランダにおける日本人の高齢化を考える会)の協力を得て、オランダに在住する日本人高齢者のアンケート調査とインタビュー調査を実施するとともに、2015年2月にオランダ・アムステルフェイン(囲碁会館)において、アンケート調査の結果を報告する講演会(「速報!在蘭日本人の老いに関する意識調査」)を実施した。 3 成果発表としては、オランダで実施したアンケート調査結果を「オランダで迎える日本人の老い:在蘭日本人の高齢化に関する意識調査」(桃山学院大学総合研究所紀要)として論文にまとめた。また、2012~2013年に実施したスウェーデンでの調査結果を The 18th ISA (International Sociological Association) World Congress of Sociology (Yokohama, Japan) にて口頭発表( "The'gap-filling' role of civil society organizations for an ageing population in a global context: A comparative study of three welfare states - Japan, Britain and Sweden")を行った。
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