1.ドイツにおけるオープンエンドファンドに関する文献・関連資料を収集・分析し、過去の危機をどのように乗り切ったかを探るとともに、そこから得られるオープンエンド型不動産投資信託への応用可能性を分析した。 2.不動産特定共同事業法(1994年)の制定経緯に関する文献・関連資料を収集・分析し、(1)商品特性分析を行うとともに、(2)投資者属性を分析して、不動産特定共同事業法の現代的意義を解明した。 3.不動産証券化の成立条件ともいえる不動産競売市場について、サブプライムローン後の米国の市場の実態について訪米ヒアリング調査を実施するとともに、短期賃貸借保護等の制度が、落札価格に与える影響等についての実証分析を行った。 4.計5回に亘り「不動産投資市場研究会」を開催した。具体的には、次のテーマについての持ち回り報告会を開催し、90年代の不動産証券化黎明期から現在に至るまで、不動産証券化市場での実践的活動を続けている実務家に、市場の過去・現在・未来を報告いただき、そのあり方を議論した。(第1回「グローバルにみた不動産ファンド市場」、第2回「不動産投資顧問業界の最新事情」、第3回「私募REITの特性と課題」、第4回「J-REIT市場の動向と課題、今後の展望」、第5回「ヘルスケア関連不動産関連マーケットの展望」)
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